ビットコインなどの仮想通貨の送金はしっかりと知識を持っておきたいの項目の一つです。
アドレスの間違いやリップルなどの個別の通貨ではアドレスとは別に「宛先タグ」といったものも入力する場合があります。
送金で失敗した場合には最悪の場合、仮想通貨が戻ってこない場合もあるため、送金時のリスクを知っておくこと、そして最初は少額で送金するようにした方がいいでしょう。
仮想通貨の送金はあっという間に完了しますし、これまでにない送金システムを体験することは素晴らしいことと言えます。
この記事の目次
仮想通貨の主な送金ミスについて
仮想通貨の送金ミスには、主なものとして次の2つがあげられます。
- 送り先のアドレス間違い
- 宛先タグの付け忘れ
基本的には、この2つに注意すれば送金に失敗することはありませんので、十分に注意しておきましょう!
それでは、それぞれの送金ミスを詳しく説明していきます。
▼送り先のアドレス間違い
送り先のアドレス間違いは、様々なシチュエーションで起こる可能性があります。
- 他人に送金する場合
- 取引所に送金する場合
- 保管のように自分のウォレットに送金する場合
このように仮想通貨の送金は様々で、どこに送る場合にもアドレス間違いに気を付けなければなりませんよね。
もし送り先のアドレスを間違えてしまうと、あなたの仮想通貨が無くなってしまう可能性があります。
ビットコインを初めとした仮想通貨は、特定の管理者がいない「ブロックチェーン(分散型台帳技術)」を使用しているので、持ち主本人がしっかりと管理しなければなりません。
始めて送金するアドレスの場合には、送り先アドレスが合っているのかどうか一度少額で試してみることをおすすめします。
試しの送金で間違えたとしても、失う仮想通貨は少額のみなので被害を最小限にとどめることができますよね。
▼【重要】宛先タグの付け忘れ
例えば仮想通貨の「リップル(Ripple)」を送金する場合には、「宛先タグ」といったタグが必要です。
詳しくは次章で説明しますが、この宛先タグを付け忘れることによってあなたの仮想通貨が無くなってしまう場合があります。
仮想通貨の「リップル(Ripple)」を送金する場合には、送り先アドレスと宛先タグの付け忘れに注意しておきましょう!
また、宛先タグの入力を間違えた場合には、誰の「リップル(Ripple)」なのか分からなくなってしまうので入力ミスにも注意が必要です。
一部の仮想通貨の「タグ」がついているのは、その個人のアドレスを識別するために必要になります。例えば、取引所ではリップルを全て同じアドレスとなっており、その個別を識別するために「タグ」を使用します。
なので、送られてきたリップルに「タグ」がないと誰のか分からなくなってしまうのです。
送金時の宛先タグの付け忘れに注意
ここからは代表的な仮想通貨の「リップル(Ripple)」と「ネム(XEM)」を送金する場合には、送金先アドレスの他にも「宛先タグ」や「メッセージ」といったものを入力する必要があります。
「タグ」や「メッセージ」は、名称が違うだけで、識別する機能では一緒になります。
▼「リップル(Ripple)」の宛先タグ
一部取引所に仮想通貨「リップル(Ripple)」を送金する場合には、前述した通り「宛先タグ」の入力が必要です。
送金時に宛先タグを付け忘れてしまうと、「リップル(Ripple)」を失ってしまう可能性もあります。
この宛先タグは、送金先の取引所であなたの「リップル(Ripple)」を他のお客様と同じウォレット内で管理するために必要な札です。
そのため宛先タグを付け忘れて取引所のウォレットに送金してしまうと、誰の「リップル(Ripple)」が送られてきたのか見分けることができませんよね。
そこで宛先タグが必要な取引所に「リップル(Ripple)」を送る場合には、必ず送金先アドレスの入力と宛先タグの付け忘れに注意して送金しましょう!
▼「ネム(XEM)」のメッセージ
一部取引所に仮想通貨「ネム(XEM)」を送金する場合には、送金先アドレスの他に「メッセージ」といった文字列の入力が必要です。
送金時にメッセージを付け忘れてしまうと、「ネム(XEM)」を失ってしまう可能性もあります。
この仕組みについては、リップルの送金と同じで、取引所はユーザーを同じアドレスで管理をして、「メッセージ」で個人の送金を識別するようにしています。
アドレスだけで送金できる場合は個人用のウォレットへの送金
リップルやネムなどの「タグ」がついている通貨で、アドレスのみで送金できる場合があります。
それは「個人用のウォレットに送金する場合には、アドレスを使う人が一人しかいないので「タグ」が存在しない」ということです。
個人用のウォレットにそれらの通貨を送金しようとした場合に、アドレスのみしか表示されないのはそのためです。
仮想通貨送金のアドレスの間違いの事例
ここではアドレスを間違った場合の事例をいくつか紹介していきます。
▼事例①対応不可のアドレスに送金
取引所のウォレットには、非対応の仮想通貨というものがあります。
つまり
仮想通貨ごとにアドレスが存在するので、同じ通貨のアドレスに送金する必要がある。
ということになります。
非対応のウォレットのアドレスに送金してしまうと、あなたの仮想通貨が無くなってしまう危険性があります。
事例②アドレスの打ち間違い
単純にアドレスの打ち間違いでの事例は多いようです。
大文字・小文字の単純な入力ミスには十分に注意しておきましょう!*直接入力はお勧めできません。
また、アドレスや宛先タグ、メッセージの入力は「コピペ」がおすすめです。
仮想通貨を送金する場合に、アドレスをコピーペーストする場合には「文字列の一番初めの数文字と一番最後の数文字が合っているか」は最低確認するようにしましょう。
バイナンスから国内取引所の送金はバイナンススマートチェーンを選択しない
海外最大手取引所のバイナンスでは、バイナンススマートチェーンという独自のネットワークを取り入れています。
しかしながら国内へ暗号資産(仮想通貨)を送金する場合については、バイナンススマートチェーンに対応していないため、選択すると送金ミスになるため注意が必要です。
間違った送金が戻ってくる場合と、そうでない場合の違い
仮想通貨が無くなるかどうかは、送ったアドレスが誰か他人の場合にはその人に送金がされ、戻ってこなくなるからです。
送ったアドレスが存在しないアドレスであれば送金はされず、通貨は戻ってくることになります。
つまり、
送金したアドレスが存在する→他人に送金されて戻ってこない。
送金したアドレスが存在しない→送金した通貨は戻ってくる。
ということになります。
通貨を受け取った場合送り先のアドレスは分かるから、返金しようと思えばできるのよ!
でも今の仮想通貨のシステムでは世界中の誰かに送金をするので、その送金を返金してくれる人はいないのではないかと思うわ。
最初は少額からの仮想通貨送金がオススメ。
仮想通貨の送金ミスを防ぐ方法は沢山ありますが、どんなに最善を尽くしても送金ミスを犯してしまう可能性は誰にでもありますよね。
そんな時におすすめなのが、少額での送金です!
始めて送るアドレスには、まずは少額の仮想通貨で試してみましょう。
少額で送ることで、例え何かしら送金ミスがあったとしても最小限の被害に収めることができますよね。
例え、間違えなかった場合でも1回分の手数料が上乗せされるだけで、送金ミスを未然に防ぐことが可能です。
とても基本的な送金ミス回避方法かもしれませんが、万が一のことを考えるとこの方法が一番賢明と言えます。