暗号資産(仮想通貨)投資(ビットコイン等)を行うにあたっては、送金手数料や売買手数料(スプレッド)、入出金手数料のなどの手数料があります。
取引にあたりそれらが高いか安いかは、計算方法等を含め見方を知って把握しておくことが重要です。
正しく手数料の見方を身につけるために、この記事では手数料の種類とその概略をわかりやすくご紹介していきます。
国内の暗号資産(仮想通貨)取引所でビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨の取引きを行うにあたってその手数料がどういったところに含まれているのか?
そしてどの手数料が高い傾向にあるのかの概略を知っておくことは今後の投資を行う上で非常に重要になってきます。
さらに具体的な取引方法での手数料は下記の参考記事をご覧ください。
この記事の目次
仮想通貨取引での手数料について
上の図のように仮想通貨の取引手数料については大きく分けて
●仮想通貨を売買するときの売買手数料
●銀行と仮想通貨取引所で日本円を入出金するときの手数料
●仮想通貨を送金するときの手数料
があります。
この中で一番意識しておきたいのは売買手数料になります。
銀行入出金や送金手数料はあらかじめ決まっているし手数料が安いので差はないですが、売買手数料は仕組みを知らないと取引方法では結構ロスになることがあるので、注意が必要です。
それでは次の項目から詳しくご説明していきます。
仮想通貨取引での売買手数料について
仮想通貨取引で留意しておきたい売買手数料手数料は主に次の3つです。
- 取引板を使った個人間での売買
- 取引所が持っている仮想通貨と売買
クレジットカードでビットコイン購入(購入のみ)
取引板を使った個人間での仮想通貨売買(安く買える)
手数料が一番安くなるのは取引板を使った個人間の売買になります。
通常は取引板での売買は「メイカー手数料」と「テイカー手数料」と言って、取引板内に並んでいる金額で取引する手数料、または取引板以外で並んでいる価格での取引手数料が課されます。
*通常取引板に並んでいる価格で売買する「メイカー手数料」が割安です。
ですがどちらの手数料もそんなに0.015%など低い金額もしくはキャンペーンで0%にしている取引所も最近は多くなっています。
なので、自分が買いたい金額で購入出来る取引板が一番割安な金額で売買できる傾向があります。
海外の取引所ではビットコインだけでなく、イーサリアムやリップルなどのアルトコインも取引板で売買できますが、国内の取引所ではビットコインは取引板及び取引所で売買が可能ですが、アルトコインについては取引所からのみ売買可能という取引所が多い傾向にあります。
取引所が持っている仮想通貨との取引(売買)
上の図はコインチェック取引所で実際に通貨を取引所から買う画面です。
見ればわかるように買う時に価格はあらかじめ決まっており、その価格で売買することになります。
取引所からの売買であれば、どこも平均して数%の手数料がかかる場合が多いです。
取引所での指定されてた通貨価格と標準の通貨の価格の2つをしっかりと押させておいてください。この差が手数料になります。
*上の画像では、39078円が標準価格、39908円が購入する時の価格
標準の通貨の価格はコインゲッコーなどの大手情報サイトでも確認することができます。
アルトコインを買う場合は大抵取引所から買うことが多いですが、値上がり幅が大きいため一度買って中長期で保有しておいても手数料はほとんど気になったことは私はありません。
なぜならそれ以上に中長期では値上がり益が大きくなる場合があるためです。
ですがここで注意点として、少し利益が出たからと言ってすぐに決済して利益確定を繰り返していくと手数料ばかり払うことになるので、注意が必要です。
私はコインチェックで100万円以下の金額で1000万円以上の収益が出ているのはその辺を気をつけて将来性のある通貨を中長期で買ってゆったり保有しているからです。
クレジットカードでビットコインを購入(購入のみ)
*クレジットカードは現在国内取引所では使用はできません。2020年11月現在
クレジットカードでは現在ビットコインのみ購入することが可能です。
ですが手数料が10%近くかかる場合が多く、購入はすぐにできて便利な反面、手数料はあらかじめいくらかかるかを知って購入をしたいものです。
現在は銀行の「クイック入金」などの24時間365日すぐに金額を反映してくれる即時振込対応の銀行があるので、利用したいものです。*銀行によって対応しているものと対応していないところがあります。詳しくは取引所ごとに対応銀行の確認が必要になります。
銀行と仮想通貨取引所の入出金手数料
仮想通貨取引所で口座開設をした後は、仮想空間買うために日本円を取引所に入金する必要があります。その際にかかる手数料が入金手数料です。
入出金手数料は通常500円くらいが一般的ですが、最近はすでに説明したように「クイック入金」など割安の手数料ですぐに反映してくれるものがありますので、対応している銀行があれば積極的に活用したいものです。
また仮想通貨で利益が出た場合などで、日本円と交換し銀行に出金する際にも同様に「出金手数料」が発生します。
仮想通貨を送金する時の手数料について
仮想通貨を送金する時には「送金手数料」が発生します。
これは取引所に払うのではなく、「マイナー」と言われるマイニングをする人に払う手数料(報酬)になります。
マイナーは取引を確認してそれが正確であるかの判断をしブロックチェーンにその履歴を書き込みます。それが済んでから実際に通貨が送金され、同時にマイナーに報酬として手数料が払われることになります。
手数料は実際には数十円から数百円が一般的です。
手数料は通貨によって変わってきます。
ビットコインは取引上限を拡大させるハードフォークと呼ばれるものを2017年8月1日に実施しましたが、それによって今後はこれまで以上に迅速な取引と安い手数料となっていくと言われています。
仮想通貨取引手数料を知って賢く運用
手数料については以上で概略をお伝えしてきましたが、特に仮想通貨取引に係る売買手数料については、いくらくらいかかるのかを把握しながら取引を進めたいところです。
私もビットコインは取引板で買うため、買いたい金額を選んで購入していますが、アルトコインになるとあらかじめ決まった金額になるので、だいたいどのくらい手数料がかかっているかはあらかじめ把握して取引をしています。
買って一定の期間持っておく中長期の取引であれば、値上がり益が大きいため手数料はさほど気にすることはありません。逆に短期の売買についてその都度手数料がかかってくるため注意が必要です。
仮想通貨取引の醍醐味は投資としての値上がり益ももちろんですが、売買や送金の取引を通じてその技術を体感することが非常に重要になってきます。 そこに将来性を感じることができれば仮想通貨はその人にとって「魅力的な投資対象」になります。
5万や10万円など少額からでも持ってみることでより、実際に仮想通貨の世界に触れることができ、取引や値動きを通じてどんどん知識が自然と吸収されていくと思います。
*少額でも仮想通貨は取引可能です。