2014年にマウントゴックスの仮想通貨ビットコインが盗まれた問題で、当時社長のマルク・カルプレス氏が犯人として容疑をかけられている状況ですが、ロシアのBTC-e取引所の関係者 アレクサンダービニック(Alexander Vinnik) が新たにギリシャで6年間にわたり40億ドル(4400億円)ものビットコインをマネーロンダリング(不正に送金)していたとして7月25日に逮捕され、彼がマウントゴックスの事件も関わっているとの情報から真犯人ではないかという話題を呼んでいます。
BTC-e取引所はロシア最大級の取引所の一つで、アレクサンダービニックはオーナーの一人と言われています。
この問題はBTC-e取引所が突然オフラインで作業中断となり多額の引き出されたことから明らかになりました。
We are still continue to perform our unscheduled ongoing maintenance. Will keep you updated. Sorry for the inconvenience. #btce
— BTC-E (@btcecom) 2017年7月25日
翻訳→私たちは突然の問題に対して現在プラットフォームのメンテナンスを行っています。 再開に関してはまたご連絡します。不便をおかけして申し訳ありません。
このツイッターの下に、「私たちのお金はどこに行った??」などと書き込みが見られます。
またマウントゴックスの元社長マルク・カルパスは以下のような声明をツイッターでつぶやています▼▼
MTGOXのビットコイン消失事件の真犯人は昨日ギリシャで逮捕。やっとこの事件の事実が解明されます。
— Mark Karpeles (@MagicalTux) 2017年7月26日
アレクサンダービニックについてロイター通信のニュースより
[ニューヨーク/アテネ/モスクワ 26日 ロイター] – 米検察当局は26日、40億ドル以上のマネーロンダリング(資金洗浄)に関与したとして、ビットコイン取引所の運営者でロシア人の男を起訴したことを明らかにした。
起訴されたのはビットコイン取引所「BTC─e」の運営者とされるアレクサンダー・ビニック容疑者(38)で、ギリシャ北部の村で逮捕された。
米当局は、ビニック容疑者は東京のビットコイン取引所「マウントゴックス」の破綻にも関連したとみている。ハッキングによりマウントゴックスから資金を「入手」し、BTC─eと自身がもつ別の取引所を通じて資金洗浄した疑い。
BTC─eは「技術的な問題」で1日以上取引が停止されている。ビニック容疑者の逮捕後、5─10日以内にサービスを再開するとのツイートを掲載した。BTC─eは、今回の逮捕報道まで運営者に関する情報は明らかになっていなかった。ーロイター通信
ビニックはマウントゴックスの真犯人か!?
As the source confirms, Vinnik has a direct relationship to hacking MtGox. The hacked Bitcoins were not only laundered by BTC-e but also were on Vinnik’s personal wallet. The total amount is about 300 000 BTC. In the same manner, they laundered stolen BTC from other exchanges.-cointelegraph
翻訳→確認したソース(取引履歴)によるとビニックは直接マウントゴックスの事件に関係している。ハッキングされた(盗まれた)ビットコインはBTC-e取引所だけでなく、彼の個人用のウォレットでも確認できる。総資金は300000BTCにも及ぶ。そしてこのビットコインは他の取引所からも流出したものでもある。
マウントゴックスの真相はいかに
現在マウントゴックスの元社長はマルク・カルパスはビットコイン流出の容疑で公判中だと思います。こう言った問題がまさに現段階で流れてきたのは本当に驚きの状況と言えます。
容疑者のアレキサンダービニックは、2011年からマネーロンダリングを行っていたと報じされています。つまり盗んだビットコインをどんどん送金を繰り返して隠していたということです。
Mt.Gox事件の調査を行うWizSecは今回アレキサンダービニックがマウントゴックス事件の首謀者だという調査結果をこのタイミングで発表しており、これが本当であれば仮想通貨史上に残る一大ニュースと言えます。