ICPswap(アイシーピースワップ)とは、Dfinityが展開するICP(インタネットコンピュータプロトコル)上の分散型取引所(DEX)となっています。
人が管理するCEXと違いDEXでは、KYCをせずに様々な仮想通貨の交換やIL(流動性提供)などを行うことができ、イーサリアムベースのDEXに比べて取引スピードや手数料の面でより使いやすくなっています。
*2021年8月31日時点でデモバージョンがリリースされています。
ICPswapでは8月31日現在、デモバージョンがリリースされていますが、デモバージョンのため、直接インタネットコンピュータのIDでログインすることができません。
なので、一度新規にウォレットを作って、パスワードを設定しシードフレーズからログインをすることになります。
ログインするごとにシードフレーズを入力する作業となるので、ウォレットには大きな資金を入れずあくまでもテストとして利用するのがいいと思います。力
この記事の目次
ICPswapについて
*上の画像のDemo1.0からデモ版を試すことができます。
それではICPSwapの特徴についてご紹介していきます。
→参照記事
分散型取引所について
分散型取引所(DEX)は、集中型取引所に匹敵することでDeFiの成長を後押ししています。
DEXは、他の集中型取引所と同じように行き来できる場所ですが、誰とでも取引でき、コインを管理できるため、仲介はありません。
改ざん防止のスマートコントラクトは、一元化された取引所のように、注文を予約するサードパーティの代わりに、注文とトランザクションを自動的にそして効率的に実行します。
インタネットコンピュータ上のICPSwapの利点について
ICPSwapは、インタネットコンピュータ上での分散型取引所ですが、通常のユニスワップなどのイーサリアム上などの分散型取引所との違いは以下のとおりです。
○インターネットコンピュータ(IC)は、無制限に拡張でき、Web速度があり、他のチェーンと比較して安価です。
○ICを使用すると、DEXをICの外部でホストする必要なしに、チェーン上で直接実行できます。バックエンドからフロントエンドまですべてがICにコード化されています。
○ユーザーは、dappを操作するために手数料を支払う必要はありません(取引手数料を除く)。逆ガスモデルでは、キャニスターは開発者によってサイクルで充電される必要があります。
○ユーザーは、Metamaskのようなサードパーティのウォレットを使用したり、DEXと対話する必要があるときに料金を支払う必要はありません。
○セキュリティとより豊かなユーザーエクスペリエンス。ユーザーはICPSwap自体が提供するウォレットにトークンを保存できるため、MetamaskやICネイティブウォレット以外のサードパーティとやり取りする必要はありません。さらに、Binanceなどの取引所からICPSwapウォレットアドレスにICPトークンを送信して、DEXで取引することができます。
ICPSwapの目指すもの
ICPSwapは、エコシステム上に構築されているユーザーと開発者に複数のサービスを提供する主要な金融ハブになることを目指しています。
ICPスワップはインターネットコンピューター上に構築されているため、DEXとDeFiの可能性を解き放ちます。
キャニスターのスマートコントラクトは非常に強力で、相互運用可能で、安価です。ICPSwapは、以前のDEXでは不可能だったDeFi機能とユーザーエクスペリエンスを引き出すことができます。
ICPSWAPの機能について
ICPSWAPの機能については従来のユニスワップのようなDEXと同じ機能を持っています。
○仮想通貨同士(トークン)の交換
○MOR(オプションの範囲を使用したマーケットメイク)で流動性を追加し、プールを作成します。(仮想通貨を預けて流動性を提供することで金利を受け取れる)
○指値注文をする
○ステーキングとインフィールドファーミング
○トークンリストでプロジェクトについて学ぶ
○コミュニティガバナンスに投票する(ICPSwapの主要通貨をもつことでコミュニティの運営について投票することができます。)
○チャットでプロジェクトについて話し合い、コミュニティを作成する
○キャンディエアドロップを受け取る
ICPSwapはICPで実行されています。
つまり、スケーラビリティとWeb速度によって制限されていた以前に考えられていた概念を開発できます。
ICPSwapは、流動性プールに新しいメカニズムをもたらし、開発中の新しい革新的なNFT機能を誇っています。
将来のロードマップは、DAOガバナンス、流動性マイニング、テスト、および金融サービスと市場サービスのクロスチェーン提供の調査で構成されます。
クロスチェーンの夢は、まだ4〜6か月先のICP-ETH統合(インタネットコンピュータとイーサリアムブロックチェーン上で仮想通貨をやり取りする機能)が始まるときに実現する可能性があります。
ガバナンストークンのICSについて
ICPSwapではガバナンストークンとして、ICSという通貨が発行されます。
合計10億枚のICPSwapトークンであるICSが発行されます。
これは、UNISWAPやPANCAKESWAPなどの料金の支払いに使用できるガバナンストークンとユーティリティトークンです。
トークンは本質的にデフレであり、「エコシステムでトークンが使用されるほど、より多くのトークンが焼却される設計となっています。」。0.3%の取引手数料がかかりますが、これはICSトークンを買い戻し、それを燃やすために使用されます。
ただし、流動性プール手数料は流動性プロバイダーに分配されます。