7月末から大きな上昇を見せているビットコイン(bitcoin 通貨単位BTC)。 ビットコイン以外にも仮想通貨市場全体が上昇トレンドに入っていると言えます。
ビットコインは現状で120万円という価格で推移をしており、130万円という価格帯に向かって動いています。
またその価格帯は昨年2019年の高値の圏内となっており、昨年の高値圏の130万円から150万円は、今の価格帯から射程距離内と言えます。
今回の上昇要因となっているコロナウイルスでの政府の法定通貨にインフレ(価値の下落)に対する不安。
ビットコインがデジタルゴールドとして存在感を示す動きを見せています。
この記事の目次
ビットコイン130万円へ試す動き
記事内の引用については私が連載している「仮想通貨実践投資(有料版)」から一部抜粋して使用しています。
上のチャートはビットコインの日足チャートなります。
現在約120万円という価格で推移をしており、一度130万円に届く上昇を一時的に見せましたが、その後下落調整。
そしてチャートに水平線を書いている115万円というラインから反発して推移をしている状況です。
昨年末は150万円を一時的につけましたが、実際に高値圏でそれなりに推移をしていた価格は130万円となっています。
よって水平ラインを130万円のところで引いています。
また今回のビットコインの大きな上昇で、3月中旬のコロナショック50万円の値下がりから、160%もの価格上昇をしています。
ビットコインの週足でみる2019年最高値との関係性
ビットコイン周足チャートです。(1つのロースク足が1週間の値動き)
ビットコインの現状の120万円という価格帯は昨年6月末の高値圏とほぼ同水準と言えます。
現在はこのゾーンで止まっており、チャートの赤丸で示した昨年の高値圏ではローソク足に大きな上向きのヒゲがでており、これはこの部分に大きな売り圧力があったことを示しています。
実際にヒゲを除いた部分のローソク足としての終値は130万円という価格になります。
よって高値圏は150万円が最高価格ではありますが、実際に終値としての高値は130万円であり、今回のビットコインの上昇は130万円という価格が意識されていると言えます。
今回のビットコインの値上がりはどこまで上がるか注目ポイントですが、
昨年は
・米中貿易摩擦
・香港のデモ
の2つが世界的ニュースとして経済的に不安をされていました。
しかしながら今回は経済危機とも言われるコロナウイルスの影響だけあって昨年よりビットコインの本質的価値ようなものは上がっているのではないでしょうか。
つまりファンダメンタルが強い。今後の値動きに注目です。
ビットコインの時価総額がなんと、インテルやコカコーラの時価総額を超える
仮想通貨(暗号資産)市場が強気トレンドにある中で、ビットコイン(BTC)の時価総額がインテルとコカコーラといった主要な上場企業を抜いたことがわかった。これはビットコインの上昇と同時に、こうした巨大企業の業績低迷があるようだ。
2020年7月の上昇を受けて、ビットコインの時価総額は2000億ドルを突破。記事執筆時点では2070億ドル(約21兆9500億円)を超えている。
マクロ・トレンドのデータによると、7月31日のインテルとコカコーラの株式は、それぞれ2030億ドルと2020億ドルとなっており、ビットコインがこれら巨大企業を追い抜いた。ーコインテレグラフ
上のチャートは仮想通貨の時価総額全体を示したチャートになります。
現状での仮想通貨全体の時価総額は34兆円
ビットコインが22兆円とすると、ビットコインは全体の65%のシェアになっています。
ビットコインがいかに仮想通貨全体に占める割合が大きく影響力をもっているのがわかると思います。
年末までの動きについて
現状でビットコインは昨年にくらべてより底堅い動きをしています。
つまり簡単には価格が下がりにくいのではないかという印象を受けています。
ビットコインの価格予想は例年専門家が予想していますが、今回の値上がりでは年末の価格予想をする専門家がみあたりません。
それはビットコインが彼らの予想だにしない動きをするのに他ならないのではないでしょうか。
専門家はビットコインのコロナショック後のこのような急反発についても非常に驚いていることだろうと思います。
現状の大きな値動きでは資金を入れるのは難しいと言えますが、価格が落ち着いたところで定期的に様子を見ながら投資していくスタイルがいいと感じています。