2月12日に暗号資産(仮想通貨)ビットコインについて、米大手銀行のバンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)が企業向けに仮想通貨を保管するカストディサービスを提供すると発表、そして同日に世界的大手決済会社のマスターカードが仮想通貨支払いに2021年内に対応すると発表しました。
このニュースを受けてビットコインは21時過ぎに500万円を記録。
先日イーロンマスクがCEOを務めるテスラ社がビットコインを1580億円購入したというニュースでビットコインが500万円を記録しましたが、その後再度今回500万円を記録したことになります。
最近は非常にアメリカの大手企業のビットコイン購入や対応のニュースが流れており、暗号資産(仮想通貨)市場全体が大きな上昇トレンドを形成しています。
この記事の目次
米大手銀行がビットコインの保管サービスを企業向けに発表
米大手銀行のバンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)は、今回一般の企業向けにカストディサービスを展開すると発表しました。
カストディサービスとは第3者機関が資産を保管するサービスを提供することで、先日米テスラ社がビットコインを大量に購入したことについても、それらの資産について保管するサービスを提供することが可能になります。
*テスラについては米大手取引所のコインベースで購入しているため、コインベースカストディで保管しているのではないかと思います。
つまり今回のニュースは米国の企業や銀行が仮想通貨の購入や決済サービスなどを提供するための基盤となるサービスと言えるのです。
BNYメロンのこれまでの仮想通貨関連のニュースについては
・2019年ETF申請を行った仮想通貨運用会社ビットワイズ(Bitwise)のカストディを担当
・2019年、アメリカの仮想通貨取引所bakktの秘密鍵を保管する場所を提供した。
力
これらのことがありました。
一般の企業や金融機関に対してサービスを行うのが今回のニュースになります。
バンク・オブ・ニューヨーク・メロンについて
バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(The Bank of New York Mellon Corporation NYSE: BK)は、2007年7月1日にバンク・オブ・ニューヨーク(BONY/ニューヨーク銀行)とメロン・フィナンシャル(メロンバンク/メロン銀行)の合併で誕生した金融機関である。バンクといっても、年金運用やクリアリング・カストディアンといった信託業務および上場投資信託や合同運用信託といった投資信託を主力とする。メロン財閥の中核事業として、シャドー・バンキング・システムの国際展開を支えている。-ウィキペディア
また現在のBNYメロンの預かり資産は4.1兆ドル(4290兆円)と言われています。
マスターカードが年内にも仮想通貨決済に対応
米国時間10日に公開した公式ブログでマスターカードは、「仮想通貨の支持派でも、懐疑派でも、デジタル資産が決済領域の重要なパーツになりつつあることは否定できない」とデジタル通貨決済に対応する判断についてコメント。
「我々は仮想通貨と決済の将来に向けて準備を整えており、今年中にマスターカードのネットワークで仮想通貨に直接対応する」と発表した。ーコインポスト
今回は世界的大手の決済会社のマスターカードが仮想通貨支払いに直接対応するという発表で、大手決済会社が発表するのは昨年10月のペイパル以来となっています。
また昨年12月にVISAは、米企業のサークルと提携してステーブルコインのUSDCをサポートすると発表しました。
ビットコインのニュースが終わらない。上昇は継続か
ビットコインは昨年(2020年)の3月に50万円を記録してから、上昇トレンドを継続しています。
昨年7月に100万円を記録し、12月には2017年末の歴代高値の220万円を更新しました。
そして2021年に入り400万円、そして先日米テスラのビットコイン購入で500万円を記録しています。
1年以内に10倍もの高騰を続けているビットコイン。
これまでであれば、2017年末の220万円から3年間下落トレンドが発生した経験から投資家は一度大きな調整が入るのではないか。という考えを持っている人も少なくないともいます。
しかしながら、これだけビットコインについて重要なファンダメンタルが立て続けに発生したことでビットコインは下がる要因があるのか?と疑問すら持つようになります。
もちろん上がり続ける相場というのはなく、どこかで下落調整が入るものですが、今回のビットコインの上昇は長期上昇トレンドの発生段階である可能性も考えられ、調整への警戒とともに期待も高まっている状況と言えます。