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【損失から学ぶ】DeFiプロジェクト仮想通貨TITANの価格が大暴落〜理由と大勢の損失者が

【損失から学ぶ】DeFiプロジェクト仮想通貨TITANの価格が大暴落〜大勢の損失者が
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DeFi(分散型金融)プロジェクトの一つであるIRONファイナンス(アイアン)が発行していた仮想通貨TITAN(IRON Titanium Token タイタン・チタン)17日に大暴落し、価格が一気に0になるという状況になりました。

一時は価格が52ドル付近まで上昇していましたが、今回の暴落の要因としてはTITANを多く保有していた投資家(いわゆるクジラ)が、一気にTITANを売却したことが要因と言われています。

TITANが大きな注目を集めた理由が、DeFiプロジェクトのためファーミングをすることで高い金利を得ることができるというものです。

TITANとUSDCの通貨ペアを預けることで、IRONというステーブルコインを発行することができるのですが、金利(APY)1500%など異常とも言える金利となっており、それに群がった投資家が今回の暴落に巻き込まれたということになっています。

日本国内でもインフルエンサーと言われる人たちが「錬金術」などという言葉を用いて宣伝を行っていたのも、影響が広がった要因の一つとも言えと感じています。

この記事ではTITANの大暴落の状況と要因を、仮想通貨での著名投資家の信玄さんの解説、イーサリアムの解説で有名なAnthonyさんの解説を交えてご紹していきます。

仮想通貨TITANが大暴落。

DeFi(分散型金融)プロジェクト「Iron」の独自トークン「Iron Titanium(TITAN)」の時価総額は一時、20億ドル(約2200億円)にのぼったが、16日にほぼゼロまで下落した

現在も価格は回復していない。「世界初の大規模な暗号資産の取り付け騒動」と、発行元のIron Financeの関係者はブログに記している。ーヤフー

 

DeFiプロジェクトであるIRONファイナンスでは、ステーブルコインであるIRON、その担保となるTITANという仮想通貨があります。

TITAN・・USDCペアと預けることでIRONを発行できる。かなりの高金利

IRON・・TITAN(25%)、USDC(75%)が裏付けとなって発行されるステーブルコイン。1ドルの価値を持つように設計されている。

*USDCはドルの価格に連動した仮想通貨。時価総額は高い

TITANのチャート

IRONの裏付け通貨となっているTITANですが、上のチャートのように価格が0になるという大暴落となり、IRONファイナンスで資金を預けていた投資家が大きな損失を受けることになりました。

TITANの暴落の要因について

信玄さんの見解

○後乗りイナゴと過剰の欲張りは禁物

○インフルエンサーと高APYはリスクが高い傾向

○高すぎるAPYは潜在的に大きな売り圧を含む

ツイートのリンクはこちら

煽られて後乗りしてきたイナゴが大量に群がった後に起こる事はいつも同じ。

長生きしたければ後乗りイナゴと過剰な欲張りは避ける事が大事ですよね

ステーブルコインって何が大事かというと、どこかで使える事なんですよね。それがまあDeFiでも良いんですが自前のFarmだけでは、自己完結の世界です

 

TITANとIRONの需要は現状ほぼ99%自前Farmingのみ。そしてAPYが高いという事は大量のTITANが配布されている事に他なりません

TITANとIRONは画像のようなかなり高いAPY(年利)となっています。

特にTITANとUSDCでペアを組みIRONを発行した場合には特に高いAPYとなっているのがわかります。

IRONは7割がUSDCで3割がTITANが基本だから担保があると。これ自体は良いですが、問題はIRON発行者は実質その価値に対して約3割のTITANを保有しているとも言えます

価格が上がるうちは良いですが、下がる時は凄い勢いになる可能性がある。大量に配布されるという事は大量の潜在的売り圧があります 

そしてFarmingをする、流動性提供をするという事は売り圧を受け止める役割を負うという事です。

皆がパニックになった場合には売り圧は売り圧を呼びます

高いAPYで人を呼び込み続けるというのは高い潜在的売り圧を抱え続けるという事です。

今回の暴落の要因はTITANを保有していた大口投資家がTITANを大量に売ったことから発生しています。

美味しいFarmingをする事自体は問題ないです。
ただし流行ってからがっつりと入る場合には慎重な立ち回りが要求されますので、色々なケースを想定しましょう

どうか高APYと甘い言葉で思考を吹き飛ばされない様に

 

仕組みが悪いのか?
→構造自体は良いと思うし試行錯誤は大事だけど、あまりにも高APY過ぎてジェットコースター必至!

じゃあBTCは?
→もしBTCが無限発行でインフレ率が100倍だったら?オレオレBTCは価値ある?

要はIRONはFRAXコピペ魔改造バージョンなのではないか(憶測ですが)、それ自体は良いにしても単純に超高APYしてたら潜在的売り圧が凄い事になるのは当然というか…

魔界慣れしてる人は当然解ってるけど、イケハヤ氏の推薦記事を見ると流石に無邪気に推しすぎてて不味いなと思いました

*イケハヤ氏はIRONファイナンスを勧めていたインフルエンサー

ちなみに無限に下がる構造というのは

 

1. TITAN価格下落→Farm APYの下落
2. 農家廃業→Pool TVL低下→換金のSlippage加速
3. 売る為には不利価格でも売らざるを得ないがパニック状態なので売られまくる→Slippageの影響で更に下落

以後繰り返し

そして次に来るのはIRON価格のペッグ修正として実施されるTITAN追加発行。つまり更にTITANの売り圧が加速する!

信玄さんの別のツイート

ツイートのリンク

確実な証拠を集めた訳では無いですが、何故BSCばかり頻発したのかについては幾つかの理由が重なっていると私は考えており、傾向と性質について書きました

何より安易に高APYのコピペDeFiに大事な資金を入れるリスクについて改めて考えて貰いたいというのが一番です

 

Iron Financeの件、結局はTITAN鯨によるRug Pullなんですよね。それがパニックを産んでアビトラを可能にして更にTITANが売り込まれたと

という訳で本質的にはこのスレ頭にあるHedge Guideへ寄稿した”高APYでマーケティングするコピペDeFiのリスク”という定義にそのまま当てはまります(Bugではない)

*上の画像はヘッジガイドでの信玄さんの記事の抜粋

*rug pull(ラグプル)→プロジェクトチームがAMMの市場ペアに相当量の流動性を提供している場合は、それを削除してトークンを市場に投入することも可能です。 その結果、トークンの価格は実質的にゼロになってしまいます。 基本的に、販売できる市場が残っていないため、これはrug pull(ラグプル)と呼ばれています。ーバイナンス

 

ではIRONで瀕死の人と被害が軽微だった人が居ますがこの違いは何か?というと

より高いAPYを求めてTITANペアでFarmした人(大惨事)と、多少なりともリスク回避を求めてIRONペアでFarmした人(比較的軽傷)の違いです

AMMではペアの片方が無価値になると実質提供した資産は無になります

つまりTITANペアで提供してた人はTITANとMATIC、ETH等がほぼ全て価値が失われた。TITANのみなら-100%で済みますが現実には-200%(イミフ)になってしまったという事なのです

流動性提供のリスクというのはそういう事です。超高APYの代償とはこのリスクです

何度でも言う。クリプトではリスク軽減が大事

*クリプト→仮想通貨

DeFiプロジェクトのironファイナンスはPolygonとBSCの両方に対応

また高いAPYであるTITANでのファーミングではTITANの価格の影響をダイレクトにうけ損失が大きくなった。

なので恐らく”解ってる人達”はIRONペアでFarmしてた筈。IRONは7割以上USDCだから、持ち逃げやバグのリスクが主だった。

せめて広めるにしても本来ならばTITANペアのリスクを啓蒙しつつであるべきだけど、当然そんなのは殆どみかけなかったですね…皆収穫物であるTITANを沢山買って欲しいからね

 

Daily Gwen よりTITANの暴落の要因について

ここではイーサリアムのエコシステムの記事の著者として有名なアンソニーさんの「Attack On Titan – The Daily Gwei #271」から彼の解説をご紹介していきます。

IronFinance-これは2つのブロックチェーンであるPolygon(ポリゴン)とBSC(バイナンススマートチェーン)に固有の「アルゴリズムのステーブルコイン(IRON)」プロジェクトです。

今日、そのアイアンファイナンスの死はスパイラルになり、多くの人々がさらに別のアルゴリズムによるステーブルコインを「実験」として持っている状況になっている。

何が起こったのかについてのtl; drは、プロジェクトに「取り付け騒ぎ」があり、プロジェクトのネイティブトークンTITANの価格が0ドルに下がったことでした。

Iron Financeの面白いところは、MarkCubanがこのブログ投稿で数日前に宣伝したプロジェクトだということです。

*マーク・キューバン(Mark Cuban、1958年7月31日 – )は、アメリカ合衆国の実業家。NBAのダラス・マーベリックスでオーナーを務めている。ーウィキペディア

 

タイタンの価格が0に下がったため、契約では償還(返却)は許可されていません。

USDCの償還(返却)が再び可能になる前に、タイムロックが経過するまで12時間待つ必要があります。

*ironの通貨を発行する場合、TITANとUSDCの2つの通貨ペアを預ける必要があるが、USDCの通貨の取り出しには12時間かかるという説明。USDCについてはドルと連動した通貨なので、価格には影響ないが。当初預けたTITAN(25%)、USDC(75%)が変わっている可能性がある。

私は決してIronFinanceプロジェクトの専門家ではありませんが、ここに過去24時間に起こったことについて私なりの見解で説明したいと思います。

IRONの「ステーブルコイン」の仕組みは、USDCとTITANの両方によって部分的に支援(担保)されており、もちろん、価格は1ドルに固定されています。

ユーザーは、TITANトークンとUSDCトークンをロックすることで新しいIRONを作成できます(TITANは25%、USDCは75%)。

このメカニズムの仕組みは、新しいIRONが発行されると、新しいIRONを発行するために使用されるため、TITANの需要が増加し、その結果、価格が上昇するというものです。

これには明らかな欠点があります。つまり、TITANの需要が低下すると(または市場に売り出されると)、IRONのペグが不安定になる可能性があります。これはまさに過去24時間(今回の暴落9に起こったことです。

それでは、何が起こったかの実際の詳細に移りましょう。

TITANの価格は過去最高の約65ドルに達し、その後、TITANの大口保有者がTITANトークンをまとめて売却し始め、市場全体がパニックになり、売りが売りを呼ぶ展開となりました。

もちろん、これが起こっている間にDeFiであずけているIRONはペグを失い、今ではIRON($ 0.90相当)を75セント相当のUSDCと25セント相当のTITANに交換することができ、これは有利な裁定取引の機会をもたらしました。

これにより、TITANトークンが市場に殺到し、価格が大きく下落しました。

これは、IRONの価格が下がり続けたことを意味します。このサイクルは、IRONのペグが15分間すべて復元されるまで(そしてTITANが回復し始めるまで)続きますが、その後IRONはペグを失い、残りは歴史です。

私はすべてこの業界で過激な実験を行うことに賛成ですが、IronFinanceを賛成することはできませんし、私はそれをポンジーと呼ぶことしていました。

ここに問題があり、プロジェクトをポンジまたは詐欺として呼ぶことについて、そのプロジェクト(今回はironファイナンス)がたくさんの投資家の資金流入からお金を稼いだ場合、それらのプロジェクトが詐欺であることを人々に納得させるのは非常に難しいと言えるのです。

これに参入する場合、結局起こることは、あなたが毒性と硫酸の大量生産のようにあなたの上に降りてくるトークンホルダー(仮想通貨を保有している人)の軍隊を持っているということです

それでほとんどの人は詐欺/ポンジーが必然的に爆発するまでただ静かにとどまります。

Iron FinanceはPolygonとBSCの両方のチェーンに対応であったことを考えると、このラグプルで多くの新しい仮想通貨投資家が大きな損失を受けた可能性があります。

願わくば、このTITANでの大暴落で大きな損失を受けたことから、市場参加の人々にとって良い教訓となり、将来この種のプロジェクトを回避するのに役立つでしょう(私の経験では、人々はお金を失ったときにのみ実際に学びます)

これらのネットワークが昔から続いている性質を考えると、これらの詐欺、ポンジ、ラグプルがなくなるとは思わない。

まとめ

以上、信玄さんとアンソニーさんの見解を交えて仮想通貨TITANの暴落について解説しました。

今回の高金利をうたったプロジェクトは、TITANにもあり、実際にTITANの影響からそれらのDeFiプロジェクトについて資金の引き抜きが始まる可能性もないとは言えません。

また信玄さんが言われていた、イナゴに後で群がった場合大きな損失を得ることは、決して目新しいことではなく、これまでの歴史で多く発生していることなのです。

今回のお二人の発言は非常にためになるので、今後の投資の参考にし、しっかりとリスク分析をしたうえで無理のない投資に役立てるといいのではないでしょうか。

 

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