暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(bitcoin)が11月22日時点で190万円という年内高値を記録しています。
今年3月にはコロナショックから一時的に50万円まで価格を下げましたが、その後価格が右肩上がりで上昇し、ついに昨年2019年の最高価格である150万円を突破し、200万円目前まで到達しています。
以前ビットコインが177万円(17000ドル)に到達した際には多くの個人投資家が年末までには200万円を突破するのではという観測が増えてきましたが、もう目前という価格帯まで上昇しています。
2020年はもはやビットコインの年と言っていいほど注目されてビットコイン。機関投資家主導で購入しているという情報があがっていますが、バブル期とは違う底堅さを見せています。
ビットコイン年内最高値190万円を記録
仮想通貨(暗号資産)ビットコインがアジア時間18日午後の取引で、1万8000ドルを突破し、2017年に付けた2万ドル近くの最高値が視野に入った。
ビットコインは一時2.6%上昇し、1万8092ドルに達した。年初来では2倍余り値上がりしている。17年には1375%急騰し、2万ドル近くの高値を付けたが、翌年の急落で価値の70%が失われた。
ミラー・タバクのチーフ市場ストラテジスト、マット・マレイ氏は「今のビットコインはすごい。3度目の放物線を描く動きであり、どこでピークに達するか予測不能だ」と指摘した。ーブルームバーグ
専門会さえ予想できないビットコイン の高騰
今年8月には米会社のマイクロストラテジーがビットコインを480億円も購入したと発表し、そのころからビットコインについてより注目が高まったのではないでしょうか
コロナウイルスの対応を迫られる各国
20日のダウ工業株30種平均は反落した。新型コロナウイルスの感染拡大に加え、ムニューシン米財務長官がコロナ対策の緊急支援の一部を年末で終える方針を示し、冷や水を浴びせた。
米ジョンズ・ホプキンス大学によると米国の新型コロナ感染者数は19日に18万人を超え、過去最多を更新した。米国の累計の感染者数は1180万人。気温低下で感染が加速し、年末までに1800万人を超えるとの予測もある。ー日本経済新聞
冬の時期を控え、コロナウイルスの感染者が増加すると言われています。
ビットコインがこのように買われるのも世界経済のこのような状況から将来的に資産としてインフレを起こさない設計であるビットコインが注目されていると言えます。
メキシコのビリオネアビットコインを資産の10%保有
テレビ局やインターネット企業、金融事業を保有するメキシコのコングロマリット、グルポ・サリナス(Grupo Salinas)の創業者・リカルド・サリナス・プリエゴ(Ricardo Salinas Pliego)氏が、資産の一部をビットコインで所有していることをツイッターで明らかにした。
ビリオネアでも知られる同氏は11月18日、ビットコインに関する質問に対して「流動性ポートフォリオの10%を投資している」とツイート。「ビットコインは政府による没収から市民を守ってくれる」と続けた。
また、プリエゴ氏は残りの90%は「貴金属採掘業」に投資していると、暗号資産取引所クラーケンのダン・ヘルド(Dan Held)氏への返答の中で述べた。ーコインデスク
ビリオネアは10億ドル単位なので、日本円に換算して1000億円以上を保有している人を言います。
彼は資産の10%もの金額をビットコインとして持っていると発言しています。実際にメキシコなどの南アメリカについてはアルゼンチンやベネズエラなど政府がデフォルト(借金を返せない)になっているところがあり、そういった国の国民はビットコインを買っている状況です。
通常デフォルトが起こると政府は自国の通貨を手放させないためにドルの購入を禁止し、加えて現金の引き出し制限を出します。
そうなると自分もつ自国通貨の値下がりを食い止めるために、そうでない資産に変える必要があり、そうしたことでビットコインを購入する人が増えるのです。
こう言った意味でビットコインは、ビリオネアのいうとおり安全資産として「ビットコインは政府による没収から市民を守ってくれる」ということになるのです。