ビットコインが2月27日ぶりに、3月1日に再び500万円を突破しました。
2月中旬頃に600万円を超える最高価格を記録しては下落調整が続いており、更に下落が続くのではという見通しも出ていましたが、3月1日に大きな価格上昇から再び500万円を突破しました。
ビットコインの保有企業として有名な米マイクロストラテジー社がビットコインを下落時に買っていたことがあり、機関投資家のビットコイン購入が下落の支えていた可能性があることが明らかになりました。
また金融大手のゴールドマン・サックスがビットコイン先物のトレーディングを再開したことなど機関投資家のビットコイン参入の影響力が出て来ている状況です。
この記事の目次
ビットコインが再び500万円を記録
こちらはビットコインの日足チャートになります。
ビットコインが2月中旬に最高価格630万円を記録したあと、高値を切り下げつつ短期の下落トレンドとなっていました。
直近では500万円から480万円のゾーンで価格が下がっては上がりを繰り返していました。
このゾーンで何度も跳ね返っていることから大きな買い圧力があるのが分かりますが、のちのニュースでマイクロストラテジーを始めとする機関投資家が購入していたというのが出ていたため、その理由からそのゾーンから買いが入っているものと思われます。
マイクロストラテジーはビットコイン購入を900億円予定
前回2月24日のニュースでナスダック上場企業のマイクロストラテジー社が900億円分のビットコイン購入を検討していると発表がありました。
今回のビットコインの下落では19億円分のビットコインを購入したということで、マイクロストラテジーは慎重にビットコインを買い集めている印象を受けます。
おそらくビットコインが大きく下落した際にビットコインを更に購入する考えでいるのではないでしょうか。
しかしながらそのように考えているのは他の機関投資家も一緒で、今後ビットコインがこのまま横ばいの調整なので、更に価格を上げて最高価格の630万円を更新する動きを見せていくのかに注目です。
「ビットコインは転換点にある」米大手シティ銀行
レポートでは、現在、同行が7年前にビットコインを「破壊的なイノベーション」として取り上げた際には思いもよらなかったような大きな変化の波が押し寄せていると指摘。その背景には、マクロ経済要因に後押しされた機関投資家の参入と、そのニーズを支えるエコシステムの進化があると述べた。 ーコインポスト
このようにシティ銀行はビットコインの機関投資家の参入が大きな転換点にあると言っています。
現在のコロナウイルスによる経済悪化の状態でビットコインが資本として大きな影響力を上げているのは確かです。
この影響力を感じつつもシティ銀行は以下のような懸念材料も上げています。
- ビットコイン(および仮想通貨)の低い資本効率性
- 保険とカストディに対する懸念
- ハッキングなどセキュリティに対する懸念
- マイニングに関連した環境への影響
- 規制整備推進に反発する初期からの仮想通貨支持者が離脱し、流動性が分断される可能性
- 他の仮想通貨がビットコインの存在を脅かす可能性
- マクロ投資環境の変化により、機関投資家の関心が他の資産クラスに移る可能性
ビットコイン(および仮想通貨)の低い資本効率性
まずビットコインの資本効率性についてはですが、これは価格が安定していないということを言っているのではないかと思っています。
ビットコインが更に機関投資家の参入で長期保有目的の買いが入れば基本的に価格は庵してくると言われています。そしてビットコインは無制限に発行されるわけではなく21万枚の範囲で需要が更に上がっていく仕組みが取られています。
カストディ(第3者の仮想通貨保管)やハッキング
特にカストディに限っては大手の金融機関が今後参入で更にビットコインを始めとして仮想通貨の保管についてより強固になっていくと言われています。
マイニングの環境問題
マイニングについては現在ビットコインの高騰で確かにマイニングをする人の報酬が上がり機械の稼働が活発になっていると思います。その機械の稼働がCO2を関係とする温暖化の原因にもなるという意見が一方であるのです。
しかしながらビットコインの送金システムではライトニングシステムが現在検討されており、ライトニングシステムでは手数料がほぼ0円となる仕組みが取られ、その分マイニングをする人の手数料も減っていくことになるため環境問題についてはどの程度の影響になるか個人的に注目をしています。
他の仮想通貨がビットコインの存在を脅かす可能性
今の所考えられません。。。。
強いて言えばもしイーサリアムがプラットフォームとして社会に浸透した場合どうなるかという興味はあります。
マクロ投資環境の変化により、機関投資家の関心が他の資産クラスに移る可能性
現在のコロナ渦で法定通貨の価値が下がっている状況では金でしょうか?ビットコインはすでに述べたように発行枚数が21万枚と決まっていて、法定通貨と違いインフレをおこしにくい設計となっています。
つまりビットコインが21万枚と決まっている中で機関投資家がビットコインを購入していくと、残り少ない数を更に取り合うことになっていきます。つまりそれは希少性がでることに繋がるということです
ビットコイン自体は2009年の誕生以来、常に取引されて来ています。現状でビットコインが購入されるということはビットコインのシステムであるブロックチェーンの信頼が背景になっていると感じています。