仮想通貨市場ではビットコインの価格が横ばいの動きをしていて、価格が収束している状況となっています。
ビットコインの投資信託であるGBTCも購入を一時停止していたという情報もあり、現在機関投資家はビットコインについては様子見という状況と言えます。
しかしながら先週は世界的決済会社のペイパルが仮想通貨企業のpaxosと提携するなど、今後ペイパルでの仮想通貨決済が期待されるニュースがありました。
また世界的起業家でテスラ、スペースXのCEOであるイーロンマスクはドージコインのことについてコメントするなど、日に日に仮想通貨の存在感が増している状況と言えます。
この記事の目次
ビットコインの価格は横ばいの動き〜次は上か下か?
記事内の引用については私が連載している「仮想通貨実践投資(有料版)」から一部抜粋して使用しています。
ビットコインは先週の98万円とほとんど同じ価格帯で推移をしています。
チャージ自体は動きがほとんどないですが、高値と安値の間隔の幅が少なくなってきています。
先週はハッシュリボンでビットコインの買いシグナルが点灯したとお伝えしましたが、まだ上昇の気配は見られず、この価格の低迷については、下に下がる前兆ではないかという意見も出ています。
このように出来高が少なくなっていく場合にはどこかの時点で上か下かにブレイクする場合が多くあります。
ハッシュリボンは、ビットコインのマイニングをする場合の取引量であるハッシュをチャート上に関連づけたものになります。
年に1回程度ハッシュリボンの買いシグナルが点灯しており、今度もこれからの上昇について注目されています。
【価格が下落するという意見の理由について】
ここは私個人の見解ですが、2018年末はビットコインの出来高が少なく、9月から年末にかけて価格が収束する場面がありました。
実際には9月から11月までの2ヶ月間になります。
この時期は相場自体があまり変動がなかったですが、価格がどんどん72万円に収束していって、最終的に一気に下に抜け翌月には40万円という価格になりました。
このころはちょうどビットコインキャッシュのコミュニティが分裂し、ビットコインキャッシュ、ビットコインSVの2つに分裂した時期があり、それが要因と言われていましたが、個人的には大口投資家が下げる要因をまって一気に売りをしかけたような気がしています。
ビットコインは2019年当初35万円という安値をつけますが、2019年6月末には150万円の高値を記録しています。
およそ320%もの大高騰です。今回の価格収束がどの期間になるのか気になりますが、一気に価格が動く傾向にあるので注意が必要です。
実はこの35万円という価格は2017年末後のビットコインの価格で最安値でした。
つまりここの価格で買っておくと一番利益がのるポイントと言えます。
【機関投資家は様子見?】
GBTCというビットコインのファンド(投資信託)について購入を一時停止していたという記事が上がっています。
よく夏期は夏枯れ相場ともいいますが、機関投資家がこのように購入をしないことで価格が動かなくなることがあります。
しかしながらビットコインの購入を7月10日に再開したとのことですが、この低い値幅では、GBTCは様子見という見方が強いのかもしれません。
また投資信託では以下のように昨年から大きく資金の流入があっています。
今年1月に発表した投資報告書では、2019年Q4(10月~12月)のBTC投資信託への資金流入額は1.9億ドル(約210億円)に、2020年第1四半期には5.3億ドル規模まで膨れ上がっていたが、2020年第2四半期には過去最高の流入額である9億580万ドルを記録。第1四半期の2倍近くに達した。
実際にコロナウイルスでの暴落はビットコインの買い需要をさらに増やした結果となり、それが投資信託の成績(パフォーマンス)の上昇につながっていると思います。
【個人投資家はやはりドルコスト平均法がおすすめ】
このような相場ではどちらに価格が動くか非常に判断しづらいと言えます。
直近では世界的決済会社のペイパルが仮想通貨事業参入と大きなニュースがでていますが、それについてもビットコインの価格は動きません。
どちらに動くかわからない以上ドルコスト平均法で毎月一定の価格で資金を入れ、将来的に伸びていく相場に効率的に投資をした方がいいと感じています。
【ペイパルが仮想通貨事業参入】
大手決済企業PayPalが独自の仮想通貨サービスを開始するため、ニューヨーク州金融当局(NYDFS)の認可(ビットライセンス)を有するステーブルコイン発行企業Paxosと提携した。
coindeskが20日、関係者2人の情報として報じた。提携内容は早ければ今週中にも発表される可能性がある
以上のようにペイパルが仮想通貨企業と提携し、将来的にステーブルコインの取引を行う可能性が出てきました。
ペイパル上で仮想通貨決済ができる可能性であり、まずは価格が法定通貨と連動したステーブルコインから対応するのでしょう。
しかしながらこのことは将来的にビットコインなどの決済も対応していくことになると思われるため、非常にポジティブなニュースと言えます。
ペイパルはフェイスブックの仮想通貨リブラに当初参入していましたが、リブラに対する政府の圧力により一時的に脱退。
今回はこのような形で独自に仮想通貨企業と提携しペイパルの支払いシステムに仮想通貨の支払いを取り入れることになると思われます。
【夏期は値動きが少ない】
2017年、2018年、2019年と見ていくと実際に8月から11月くらいまではビットコインの値動きは少なくなっているという時期的に共通なものがあります。
また値動きが大きいのが1月、3月、4月、6月12月
などがその傾向が大きいが特徴です。
昨年1年間の流れを見ると2018年末ににビットコインが大きく下落し、35万円の安値をつけました。
その後4月に価格が大きく上がりはじめ、6月末には150万円を一時的に記録
その後価格が下落したが、夏期は横ばいで推移。その後は90万円と100万円を行ったり来たりする動きとなっています。
2019年末は2018年末と対照的に価格が80万円から翌年には110万円を記録する上昇となっています。
ビットコインの値動きを見ていると、価格が下げて悲観してる、もしくは大きく下げて手を出しにくい時こそ大きく価格が上がるチャンスとなっているようです。
繰り返しになりますが、このような時に資金を入れるためにも毎月など定期的に資金を分散して投資するのがまずはおすすめです。
【イーロンマスクがドージコインをツイート】
Excuse me, I only sell Doge!
— Elon Musk (@elonmusk) July 18, 2020
テスラやスペースXのCEOで世界的企業家のイーロンマスクがドージコインについてTwitterで発言をしました。
非常に興味深い内容です。
まず先週Twitterでアップルなど有名アカウントがハッキングされ、それらのアカウントがビットコインを入金することをツイートしたことで、振り込め詐欺が行われました。
このことでイーロンマスクのフォロワーが「私のビットコインはどこだ」と発言したところ、
彼は「私はドージコインのみ売った」と発言をしました。これは一体どういう意味なのか?
ドージコインのみ売った→ビットコインは売っていない
ということなのでしょうか。
イーロンマスクはツイッター上で自分が25万円程度のビットコインを保有していると発言をしています。
これはビットコインを希少性のあるものととらえた発言ではないかと個人的に感じています。
またイーロンマスクは、ツイッター上でドージコインのアイコンを使い「グローバルスタンダード」という文字を画像に記載をしています。
It’s inevitable pic.twitter.com/eBKnQm6QyF
— Elon Musk (@elonmusk) July 18, 2020
これは既存の金融システムが、今後デジタル通貨に移行していくということを示唆したものだと思われます。
彼は明らかにビットコインなどブロックチェーンについて意識していると言わざる終えません。
彼がこのように周りくどくツイートしているのも、その影響力のゆえ直接的にいいにくいところがあるのかもしれません。
世界的に影響力があるイーロンマスクが彼の時間を使ったこのようなツイートをすることは、今後の仮想通貨市場にとって非常にポジティブと言えます。
また本記事は月額有料記事(650円もしくは1000円)の一部を抜粋したものとなっており、記事内では注目の通貨を含め解説をしています。