国内仮想通貨取引所コインチェックを運営するマネックス社長の松本大氏が、今注目を集めているフェイスブック の仮想通貨リブラの加盟に国内で初めて申請を出していることが分かりました。
松本氏は「リブラには大きな可能性がある」と発言をしており、2020年にもし仮想通貨リブラが東京オリンピックで使われた際に需要があることも同時に語っています。
リブラは米国議会を始め金融規制当局から一部批判を受けているのが現状ですが、仮想通貨として金融のデジタル化、手数料、送金スピードなどの実用性があるのは確かです。
仮想通貨サービスを典型する大企業と政府との戦いは今後さらに大きな注目を集めそうです。
この記事の目次
コインチェックが国内で初めてフェイスブック の仮想通貨リブラを申請
【速報】マネックス松本氏「リブラ協会に申請中」、日本企業では初 「リブラに大きな可能性」#仮想通貨 #リブラ #Libra #Monex #松本大
https://t.co/fG5eAXeax7— コインテレグラフ⚡️ 仮想通貨ニュース (@JpCointelegraph) July 26, 2019
マネックスグループの松本大CEOは26日、フェイスブックの独自仮想通貨「リブラ」の発行体であるリブラ協会に申請を出していることを明らかにした。日本企業でリブラ協会への参加の意思を表明しているところは初めて。
松本氏によれば、8月末までに第1次審査が終わり、9月末までに参加するかどうかが決定する。ただ、リブラは米議会などから厳しい批判を浴びているためスケジュールは流動的になる可能性もある。
現時点でマスターカードやVISAなど世界を代表する企業27社の参加が見込まれるリブラ協会。松本氏は、「VISAとかマスターカードは世界の時価総額の20位内の会社」であり、「これ以上信頼できるオペレーターがいるんですか?」とオペレーターの信頼度の高さを評価した。
国内の大手取引所であるコインチェックはフェイスブック の仮想通貨リブラに国内で初めて申請を出しました。
リブラは日本円だけでなく、ビットコインなどの他の仮想通貨と交換ができると思うわ。
コインチェックが仮想通貨リブラを申請する理由
コインチェックの松本氏がリブラに申請する理由は以下の通りです。
●今後仮想通貨の取引として大きな需要がある。
●VISAやマスターカードなど世界的大手の決済会社と提携しており、今後も100社を予定している。提携先の期間が増えれば増えるほどリブラの影響力と信頼が増していく。
●現在の米国議会など世界各国からのリブラへの規制は、仮想通貨の適性な取引を加速させる。
これらの要因からコインチェックでリブラを取り扱うことは、今後2020年の東京オリンピックを含めて決済で需要があるということを感じてるのでしょう。
仮想通貨リブラの申請する要件について
リブラを申請する要件はどこでも良いわけではなく以下の要件が定められています。
●市場規模10億ドル(約1100億円)以上、または顧客によるキャッシュフローが5億ドル(約550億円)以上
●年間利用者2000万人以上
●FortuneやS&Pなどの第三者機関から、業界トップ100以内の企業と認定されている
コインチェックの業績は現時点(2019年7月)で良好でさらなるサービスを積極的に展開していくつもりね。
コインチェックは仮想通貨リブラをどう使用するのか
コインチェックが仮想通貨リブラを申請する理由はリブラをコインチェックの取引所で取り扱いたからです。
その理由として
●リブラはドルや日本円など法定通貨と価格が連動しているため使いやすい。
●支払いでは、VISAやマスターカードの加盟店に対応し、リブラ専用のデビットカードを発行するのではないか?支払いはQRコードでも可能。
●リブラは仮想通貨であるため、銀行を通さない。送金は瞬時に可能で手数料もほとんどが無料
ということになります。
仮想通貨リブラのデビットカードを発行するのか?
*写真は一例です。
リブラのデビットカードではあらかじめリブラを専用のウォレットで保管をしていればVISAやマスターカードなどの店舗で使うことができます。
そして同じ仮想通貨としてビットコインやイーサリアム も保管ができるようになるのではないでしょうか。
そして仮想通貨がその時のレートで法定通貨に交換されて引き出されることになります。
現状での仮想通貨リブラの懸念
*上の画像は米国議会で厳しい質問を受けるカリブラ(フェイスブックの仮想通貨部門子会社)CEOデビッド氏
現状で仮想通貨リブラは各国から規制の問題で反対の意見が上がっているのが現状です。
その内容としては
●リブラがマネーロンダリングなどの不正なお金として使われる可能性がある。
●24億人のフェイスブックユーザーがリブラを使い始めたら、現在の金融システムにどのような影響が出てくるかわからない。
●フェイスブックの個人情報が流出したようにリブラの信用が低下すれば、価値が毀損するかもしれない。
というものが言われています。
リブラが金融システムに及ぼす影響→銀行の仕事が奪われる。
仮想通貨 | 法定通貨(銀行送金) | |
---|---|---|
送金スピード | 数秒から30分 | 1週間(営業日中) |
手数料 | 0.1%程度 | 少額国際送金でも数千円から。発展途上国の中には数10%もの手数料がかかる場合も。 |
管理者 | 基本的に分散化されているのでいない。 | 発行している国 |
リブラは仮想通貨で、ブロックチェーンを使った通貨になります。
リブラは上の表のように現在の銀行の送金システムよりすでに実用性があり、多くの需要があると言えます。
だって仮想通貨の送金は銀行を通さなくてもそのままその人にダイレクトに送金ができるから。
海外で働いている外国人労働者が母国に仕送りする場合に手数料ほぼ0のリブラを利用するのは容易に想像ができることではないでしょうか。
政府は自分の国の銀行を守る、産業を守る義務もあると思うわ。銀行も政府に税金を納めているし。
結局は仮想通貨リブラは普及していくのではないか
….Similarly, Facebook Libra’s “virtual currency” will have little standing or dependability. If Facebook and other companies want to become a bank, they must seek a new Banking Charter and become subject to all Banking Regulations, just like other Banks, both National…
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) July 12, 2019
トランプ大統領は、「リブラを使いたいなら銀行と同じ規制を守る必要がある」と発言をしています。
ですがはっきり禁止はしていません。なぜなら仮想通貨の技術であるブロックチェーンは今後の経済の発展を支える可能性を持っているからです。
提供するサービスについて、世の中にニーズがある限り、今後使われていく可能性はある。
フェイスブックのリブラについてこれまでの動向
フェイスブック のCEOであるマークザッカーバーグ氏は以前から仮想通貨の技術であるブロックチェーンが本当に世の中に役に立つか調べてみたいと語っていました。
詳しい特徴は下記の記事を参考にしてね。
コインチェックが国内初のリブラの取り扱いとなるか。
今回コインチェックが国内で初めてリブラに申請したことを発表しました。
コインチェック は国内でも仮想通貨の取り扱い数は最大級で、常に新しいサービスを取り入れているのが特徴です。
詳しくは下記の記事を参考にしてみてね。