仮想通貨ポルカドット (polkadot 通貨単位DOT)は2017年のICOで1300億円もの資金調達をして注目されたWeb3財団が開発している仮想通貨になります。
ポルカドットの仕組みは、ビットコインやイーサリアムなどの異なるブロックチェーンをそれぞれつなぎ、スムーズに取引することを目指しています。
異なるチェーンとの互換性のため、メインのチェーンであるリレーチェーンと、第三者が構築できるパラチェーンが存在するのがポルカドットについて主な特徴となっています。
取引所に上場する時点ですでにコインベースのカストディサービスの対象通貨、そして大手海外取引所の上場、ステーキングサービスなど期待されている通貨の一つとなっています。
ポルカドットについて
通貨名 | ポルカドット |
通貨単位 | DOT |
発行枚数(2021年6月時点) | 1,006,244,152 |
Polkadot(ポルカドット)は、お互いに違うブロックチェーンがスムーズに連携して動作することを可能にプロジェクトとなっています。
ポルカドットの特徴は大きく2つのチェーンがあり、
○リレーチェーン(Relaychain)・・セキュリティーに重きをおくメインのチェーン
○パラチェーン(Parachain)・・・第三者がアプリケーションとして利用するチェーン
というものがあります。
リレーチェーンは上の画像にあるように、実際に中心に位置するチェーンで、スケーラビリティやセキュリティーを維持するチェーンとして使われます。
ポルカドット上でアプリケーションが作成できるパラチェーン
そしてパラチェーンは、ビットコインやイーサリアムなどの異なるブロックチェーンとつなぐことができ、第三者のプロジェクトはパラチェーンでアプリケーションを作成することが可能です。
なので、ポルカドット自身がアプリケーションを作るわけではなく、イーサリアムと同じ感じでプラットフォームを提供する位置づけになります。
こちらはポルカドット上のエコシステムを示した図になります。(2021年4月時点)
多くのプロジェクトがポルカドットで利用してようとしているのが分かると思います。
Substrateという図の右側のプロジェクトが実際にパラチェーンを使ってアプリケーションを作成するプロジェクトですが、この中のすべてのものがパラチェーンを利用できるのではなく、オークションなどの方法をとって選別することも行われています。
ポルカドットがインフラとして機能していくにはより優秀なアプリケーションを構築することが必要で、今後の将来性を見ていく上で重要な部分と言えます。
ポルカドットのトークンDOTについて
ポルカドット上の仮想通貨はDOTと言います。
DOTは、すでに説明してリレーチェーン、パラチェーンの2つのチェーンのガバナンスの役割があり、パラチェーン上での取引での手数料にも使用されます。
発行上限はイーサリアムと同じで決められていませんが、無制限に発行されるわけではなく、自動調整される仕組みが取られています。
上の画像はDOTの供給量を示した図になります。(2021年7月時点) 参考:messari
・ステーキング報酬:776,885,205
・プライベートセール:34,208,000
・SALTトークンセール:50,000,000
・オークション:500,000,000
・Future sale:115,792,000
・Web3財団(運営):300,000,000
ポルカドットはステーキングが可能で、DOTでステーキングすることで金利がもらえることになっていますが、すでに金利として発行された枚数は運営の保有量や各プライベートセールの枚数を上回っています。
運営が持つ資金以上にどんどん投資家が資金を持つようになるとより分散されていくのではないでしょうか
ポルカドット の大型資金調達は2017年
2017年 | 約150億円 |
2019年 | 約40億円 |
ポルカドットでまず注目されたのは、2017年に行われたICOで150億円もの資金調達を行ったことです。
この資金を元にweb3財団の設立などを行っております。
また2019年に行われたプライベートセールでは追加で約40億円の資金調達を完了
これらのことからポルカドットは大型資金調達を行ったプロジェクトとして、有名と言えます。
ポルカドット はステーキング対応
ポルカドットはPOSのステーキングに対応しており、保有者が取引所にポルカドット を預けることで金利が受け取れることになっています。
ステーキングに対応予定としている主な取引所について
・コインベース
・クラーケン
となっています。
ステーキングについては以下の記事を参考にしてください。
ポルカドットのメインイベント「Kusama」のオークション開催
Polkadot(ポルカドット)で稼働させる前に実験的なネットワークとして利用される「Kusama(クサマ)」について、パラチェーンオークションの予定が発表された。
→(参考)Polkadotの本格運用へ大きく前進──実験ネットワーク「Kusama」のオークション開催へ
クサマはポルカドットの実験的なプロジェクトと言われており、ポルカドット上のパラチェーンに先行して、クサマのパラチェーンによるオークションが実施されました。
このオークションで入札できたプロジェクトがクサマ上のパラチェーンでアプリケーションを利用できることになるようです。
そしてクサマのパラチェーンでの起動を終えたあとに、メインであるポルカドットのパラチェーンでのオークションを開始すると言われています。
ポルカドットのスケーラビリティについて
Polkadot全体でのTPSは理論上5,000TPS×200=100万TPSということになり、処理性能の問題でクレジットカードなどにひけをとることはない、ということになるのでは、と期待されています。(まだこのプロジェクトは本格稼働前です。)
国内大手仮想通貨取引所のビットフライヤーの金光さんは、ポルカドットのプロジェクトについては、ビットコイン、イーサリアム、クレジットカードのVISAとポルカドットを具体的に比較してくれています。
以下各通貨やシステムごとに1秒あたりの処理件数(TPS)についてご紹介します。
ビットコイン | 5件程度 |
イーサリアム | 25件 |
クレジットカード | 最大56,000件 |
ポルカドット | 5000件(各パラチェーン) |
金光さんの記事では、ビットフライヤーでの独自チェーンであるmiyabiについてもご紹介されていますが、ポルカドットとmiyabiは会う程度同じくらいの処理能力があり、文章の感じとしては早すぎないけど、遅くもないと印象を受けます。
ポルカドットの最新価格について
ポルカドットの最新価格はこちらをごらんください
ポルカドット の上場後の価格については
2020年8月20日 | 292円 |
2021年1月1日 | 916円 |
2021年6月29日 | 1850円 |
また2021年5月15日に最高価格である5,300円を一時的に記録しています。
ポルカドットは上場初期から時価総額が高い通貨として流動性があるため、ある程度堅実な投資家であればやはり注目すべき銘柄と言えるのではないでしょうか。
ポルカドットの注目ニュース
ポルカドットETP、スウェーデンの証券取引所に上場
カナダの分散金融資産管理企業DeFi Technologies傘下の上場投資商品発行企業Valourはスウェーデンで暗号資産(仮想通貨)ポルカドット(DOT)のETPをローンチしたことを発表した。ー2021年6月(参考)コインポスト
ETPはETFのように株としてポルカドットの銘柄証券取引所で購入ができる商品です。
投資家は直接ポルカドットを買うわけではないのですが、運用会社が買付を行うため100%裏付けがあると言われています。
このような株式としての金融商品は、仮想通貨と比べて税率が有利な場合やハッキングのリスクを考えるとより多くの投資家を呼び込む材料と言えます。
米老舗取引所クラーケンが仮想通貨Polkadotに対応、ステーキングサービスもローンチ予定
米国の老舗仮想通貨取引所クラーケンは、複数のブロックチェーン間の相互運用性を実現するプロジェクト、Polkadot(ポルカドット)の仮想通貨DOTのクライム(所有権の認証)が取引所で可能になったことを発表した。
DOTのステーキングサービスもその後にローンチ予定となっており、最大20%の報酬が見込まれるという。ーコインポスト
クラーケンは2017年の資金調達の時に、投資した人を対象にクライムができるようになりました。これは投資家がクラーケンで2017年に購入したポルカドットを反映して保有できることになります。
またステーキングサービスも対応予定としています。
コインベースカストディ、仮想通貨DOTのサポートを正式に開始 ステーキングも可能に
米大手仮想通貨(暗号資産)取引所コインベースが運営するコインベースカストディが、PolkadotのDOTトークンのサポートを正式に開始した ーコインポスト
コインベースカストディとは第3者機関が仮想通貨のセキュリティをすることになり、コインベースカストディでは、ポルカドットがその対象となり保管が可能となっています。
今後コインベース取引所に上場することになると、そこでポルカドット の売買ができるようになります。
コインベースでの上場はこれまでの通貨の上昇要因となってきました。
*2021/06/15にポルカドットはコインベースに上場しました。
ポルカドットが購入できる取引所
ポルカドットは、すでに述べたように大型資金調達を行ったプロジェクトであり、すでにバイナンスやHITBTCなどの大手の取引所に上場しています。
国内では2021年に初めてGMOコインがポルカドットを上場し、その次にビットフライヤーが6月末にポルカドットを上場させました。
ビットフライヤーは国内取引所では大手で実績が長い取引所であるため、ポルカドットの上場はGMOコイン以上に注目を集めた出来事と言えます。
またポルカドットのような有望銘柄と言われるものが国内2021年から上場したことについても国内の投資家もポジティブに考えており、更に国内での有望銘柄の上場に期待されています。