暗号資産(仮想通貨)ビットコインは2021年2月20日に歴代最高価格である600万円を記録しました。
ビットコインの価格については1月下旬から下落となっていますが、2月8日にイーロンマスクがCEOを務めるテスラ社がビットコインを1580億円も購入したことがニュースとなり、次に日には500万円を記録しています。
今回のビットコインの600万円の到達については、直接大きなニュースがあったわけではありませんが、イーロンマスクがツイッターのアイコンをビットコインに関係するアイコンに買えたことや機関投資の買いなどが背景としてあるのではないかと感じています。
この記事の目次
ビットコインが史上最高価格の600万円を記録
こちらはビットコインの日足チャートになります。
記事の冒頭でお伝えしたように、1月末からビットコインは300万円代前半の下落となりましたが、その後テスラ社のビットコイン購入で大きな上昇トレンドとなり、500万円を記録、その後20日には600万円を記録しました。
その500万円を超えたときには
・米大手銀行のBNYメロンが仮想通貨のカストディ(保管)サービスを金融機関で初めて実施
・マスターカードが直接的な仮想通貨決済に年内に対応する
という2つの大きなニュースが出ています。
そして600万円に達した今回については
・カナダのビットコインETFが承認され、430億円の取引を記録
・ナスダック上場企業のマイクロストラテジーがビットコインを900億円の追加購入を発表
・イーロンマスクがツイッターのアイコンをビットコイン関連の画像に変える
という3つの要因がありました。
カナダのビットコインETF
世界ではじめて承認されたビットコインETFがカナダでした。
ビットコインETFは、現物のビットコインを保有することなく、ビットコインの価格に連動した株を買うことになります。
上場したビットコインETFは、2日で430億円もの取引高を記録しており、1週間で1000億円以上を記録するのではと言われています。
このようにビットコインが証券取引所に上場することで、証券会社に口座を持っている株式投資家が参入して来ている状況で、この流れが続けばさらなるビットコインの買い需要増加につながると感じています。
マイクロストラテジーがビットコインを900億円の追加購入
マイクロストラテジーは、アメリカの大手企業ですが、昨年8月にビットコインを400億円以上購入したことが有名となり、その後1000億円近くのビットコインを購入しています。
また今回更に900億円の追加購入を発表するなどビットコイン投資については非常に強気の姿勢を見せています。
企業のビットコイン購入についてはテスラがかなりのインパクトとなりましたが、イーロンマスクが同じく運営する民間の宇宙関連会社のスペースXもビットコイン購入を検討しているとあり、今後更に目が離せない状況と言えます。
イーロンマスクがツイッターのアイコンをビットコイン関連の画像に
世界的起業家で有名なイーロンマスクがツイッターのアイコンをクリプトカレンシーガールズという画像に変更しました。
このクリプトカレンシーガールズは日本の方が作成した画像で、イーロンマスクはこの画像に目を光らせたものを使用していました。
この画像はビットコインのBの文字を背景した女性の画像でビットコイン役の女性を描いたものです。
それが昨日の出来事でしたが、翌21日にはフォークの画像に変わっています。
このフォークの画像については、実は2017年にビットコインがハードフォークをしてビットコインとビットコインキャッシュに分裂したときに用いられた有名な画像です。
フォークはナイフとフォークのフォークという意味と、分離するという意味でフォークがつが使われます。(分かれ道などでフォークという英語を使う場合が多いです。)
イーロンマスクがなぜこの画像を用いたのかの情報はまだはっきりしていませんが、ドルとビットコインの対立を意味したものなんか、それとも別の意味があるのか個人的に気になっている状況です。
また画像の下の「metaphork」というのは「比喩」という意味となっています。
まとめ
以上最高価格を記録したビットコインについてご紹介しました。
ビットコインの機関投資の参入は結果として多くの個人投資家の考えている以上の価格上昇となり、それがとどまるところを知らないのが現状となっています。
2017年にビットコイン220万円を記録したあと暴落を経験した投資家はあまりにもビットコインが上がりすぎていると感じつつ、どこで利確のタイミングを考えようかとしている人も多くいるのではないでしょうか。