暗号資産(仮想通貨)のイーサリアム(通貨単位:ETH)は、8月5日のロンドンアップグレード後に一時価格を下げましたが、その後更に価格が高騰し8月7日に32万円という価格を記録しました。
ここ1ヶ月の値上がりは20%もの上昇となっています。
最近はNFTのブームも後押しし、イーサリアムのエコシステムはかなり活況と言え、そしてそれに加えて、連日8月5日に開始予定だったイーサリアムのロンドンアップグレードに向けた期待での買い需要からの価格高騰。
など、現在の仮想通貨市場はイーサリアムが主に牽引(けんいん)していると言えます。
イーサリアムの価格状況とアップグレード後の状況についてご紹介しています。
イーサリアム32万円を記録。短期上昇トレンド
こちらはイーサリアムの日足チャーとなります。
イーサリアムについては20万円の価格である7月下旬から連日陽線(1日の値上がりがプラス)が連続しており、短期上昇トレンドが継続していました。
ここ各期間の値上がり状況は以下の通りです。
○1週間・・・20%
○2週間・・・39%
○1ヶ月・・・27%
○1年・・・・682%
と直近2週間電40%もの価格高騰を記録しています。
イーサリアムの現在の価格が今年6月の価格水準まで回復し、赤の線で囲まれたレンジ相場(20万円〜32万円)の上限(32万円)に達しています。
テクニカル的に見るとこのラインを上に抜けるといよいよ5月のイーサリアムの最高価格へ目指す動きがでてくると感じています。
ロンドンアップグレード後での買いが継続
イーサリアムが7月下旬から陽線が連続し価格が高騰していたのは、一つ【8月5日に行われるイーサリアムのロンドンアップグレード】での期待買いというものです。
ロンドンアップグレードではイーサリアムの手数料(新しく発行される枚数)が半減されるプログラムとなっており、これはイーサリアムの供給量が制限されることにより、希少性が高まる。つまり価格が将来的に上昇しやすくなるということです。
しかしながら、この【期待上げ】はアップグレード前なので、その期待で買われている状況であり、通常「期待で買われて、事実(アップグレード後)に売られる」という相場の格言があるとおり、投資家の中には8月5日以降に売られるのではないかと考えていた人も多いはずです。
しかしながら、アップグレード後でも少し価格は下がりましたが、その後それ以上に価格が上がっていき8月7日には32万円という6月の価格まで回復しています。
実際にロンドンアップグレード前に大きく買われていたので、通常はアップグレード後の売り(価格下落)に警戒するのが通常の心構えといえますが、まさに期待をいい意味で裏切るかのように価格が高騰している状況はまさに今のイーサリアムのさらなる期待感を感じずにはおれません。
イーサリアムのアップグレードについては詳しくは下記の記事を御覧ください。
ロンドンアップグレード後のイーサリアムバーン(焼却)の状況
イーサリアムのロンドンアップグレードが8月5日に開始されましたが、その後イーサリアムの新規発行に対してバーン(焼却)され、イーサリアムがどんどんなくなっているのが上のグラフの赤の部分です。
全体の発行は青の部分ですが、その中で赤の部分はロンドンアップグレードによりバーン(焼却)され、なくなった部分です。
8月7日時点で約5000ETHのバーン。これは15億円に相当する金額となっています。
現在のイーサリアムの価格高騰は、期待での買いとアップグレード後の買い需要が合わさっているのではないでしょうか。
バーンされたことでどのくらいの価格上昇に貢献しているという分析はまだ私自身見かけていませんが、短期ではなく、中長期的な目線で見ていくことだと考えています。