仮想通貨プロジェクトのトークンセールを幅広く行うcoinlist(コインリスト)から2022年の振返りとして「CoinList 2022: Year in Review 」が発表されました。
2022年の市場の状況を踏まえコインリストがどのような活動を行ってきたのかがご紹介されており、この記事では私から見たコインリストと、原文の翻訳と解説を行っています。
2022年のONDOのトークンセールを最後にコインリストではトークンセールを特に行っていませんが、今後新しいプロジェクトやサイトの改善などの作業を行っているようです。(相場が冷え切っているときにトークンセールを行っても、思うように資金調達が難しいというのが現状だとは思います。)
コインリストの2022年(私の見方)
コインリストにとっても2022年は大きな一年であったと思います。
2020年のflowのトークンセールからコインリストの知名度は一気に上昇しました。
なぜなら10万円で投資したFlowがロックされているとはいえば一時4000万円の評価額となったからです。(その後投資家は500万円から1000万円で売り抜けている人もそれなりにいます)
FLOWでは上の画像のように、値上がり明日FLOWのステーキング(仮想通貨を預けて金利報酬をもらう意味)で大きな利益が発生しており、FLOW(不労)所得という言葉も生まれました。
2021年はさらに多くのトークンセールが開始され、そしてさらに抽選も激化となりあとから参加したユーザーはなかなか参加できない状況となったのも記憶に新しいといえます。
しかしながら2022年に行われて最後のOndoのトークンセールでは、参加者が減り本来抽選で選ばれてたセールでも誰でも購入できるようになっていました。仮想通貨市場が大きく値下がりしたことで、投資家の購入心理が低下したことや大きな資金が流れにくくなったことが要因と感じています。
また個人的なセールで残念だったのは、過去に参加したが抽選がもらえて参加できなかったプロジェクトがあり、そのimmutableXには個人的には注目しています。
2022年のFUD(悪い噂)について
2022年、コインリストがFLOWの出金を長い間停止していることから、破綻する可能性があるのではという噂が流れました。
これは直近で世界大手の仮想通貨取引所のFTXが破綻した流れを受けて、他の取引所でもそれに影響して同じような状況となるのではという見方をした投資家が多かったからです。
その後FLOWの出金停止の噂が流れ多くの投資家がcoinlistから資金を引出しました。
それについてはcoinlistは以下のように解説しています。
技術的な問題ということで公式的な発表をしていますが、このような噂が流れて発表するようではやはり運営の危機感が足りないと言わざる負えないと感じています。
このようなメンテナンスで引き出しができない時期が続くことなど、FTXの事件で投資家が不安になっているなか、しっかりと不安を払拭することに務めるべき(定期的にその取引所の情報を投資家に流す)だったかと思っています。
結果的にコインリストが破綻したという事実はなく、今現在も普通どおり取引ができています。(FTXの件でみんな不安となっていたのであのような噂が流れるのは自然な流れかもしれません。)
コインリストで発生した投資家の一体感
コインリストのトークンセールは基本的に夜中の2時や3時が多く、日本人投資家は眠さに耐えながらセールに望みました。
参加した際には順番待ちが表示されるため、早めに購入できる人、1時間待ちで購入できる人、順番が後ろすぎで購入できな人など様々な状況です。
そういった中で投資家たちが情報交換を行いながらセールに参加した際には、投資家の中で一体感が生まれ、お互いを鼓舞する光景が見られました。
現在トークンセールが行われていない状況で懐かしい思い出となっていますが、コインリストは青春の1ページもあったのです。(個人的にw)
コインリスト2022年を振り返る
※ここから原文の翻訳と解説が始まります。
2022年は暗号市場にとって大変な年でした。
業界は、マクロ経済的な課題、スキャンダル、法執行措置、およびいくつかの顕著な崩壊に見舞われています。
同時に、ビットコインの一意のアドレスが 10 億を超え、巨大なブランドがメタバースに参加し、イーサリアムがプルーフ オブ ステークに移行し、オンチェーンの ID やスケーラビリティなどのカテゴリで大きな進歩が見られました。
CoinList にとって、2022 年は多くの逆風にもかかわらず、力強い年でした。
私たちは、コミュニティセールを通じて、クリプトの最高のビルダー6社がアーリーアダプターのコミュニティとつながるのを支援しました。
100 万人以上の認証済みユーザーを追加。ユーザーがステーキング報酬で 5,000 万ドルを獲得できるようにし、CoinList Seed で 18 のスタートアップを育成しました。一次応答時間が 7 日から 1 日に短縮されました。ビルダーとアーリーアダプターの両方に向けたいくつかの新製品を発売しました。
2022 年に達成したことの一部を詳しく見てみましょう。
1. コミュニティに 1,000,000 人以上のアーリー アダプターを追加しました
KYC で承認されたユーザーベースを世界で 1,000,000 増やし、170 か国以上にユーザーがいます。より地域的なレベルでは、東ヨーロッパで最大 80%、アジアで最大 20% の成長が見られました。
私たちのユーザーには、バリデーター、マイナー、創業者、CEO、クリプト ファンド、ビットコイン OG、クリプトを前進させることに情熱を傾ける幅広いクリプト アーリー アダプターが含まれます。
2. ビルダーと質の高いアーリー アダプターを結び付けました
コミュニティ セールス: CoinList コミュニティ セールスにより、今年だけで、Axelar、Project Galaxy、Nym、Tribal、Ondo、Stader などの主要な暗号プロジェクトに230,000 人以上の新しいアーリー アダプターが追加されました。
2022 年には、CoinList コミュニティ セールを通じて1 億 1,500 万ドルを超えるトークンが購入されました。
また、トークン購入者がコミュニティ セール中に購入する追加のトークンを要求できるようにする新しい追加割り当て機能を導入しました。コミュニティの成長。
CoinList Karma: CoinList Karmaコミュニティを150%成長させました。Karma は、付加価値活動を通じて CoinList 上のトークン ネットワークへのユーザーの貢献を認識するポイント システムです。
カルマはコインリストのサービス(取引やステーキング)を利用することでポイントがたまる仕組みとなっています。カルマが約2000を超えているユーザーはセールで優先的な抽選をもらえるようになっています。
CoinList ガバナンス:ガバナンス製品を改善し、アーリー アダプターがネットワークの改善に投票して貢献できるようにしました。
CoinList Governanceは、 Braintrust や Project Galaxy などのプロジェクトのガバナンス提案の有権者数を最大120倍に増やしました。
3. ステーキング報酬でユーザーが約 5,000 万ドルを獲得できるようにしました
CoinList では、仮想通貨の運用がこれまでになく簡単になりました。
CoinList のステーキング サービスのユーザーは、トークンを活用して Axelar、Agoric、Casper、Mina などの多くのプロジェクトのネットワーク セキュリティを強化することで、約 5,000 万ドルのステーキング報酬を受け取りました。
コインリストでは保有通貨をステーキングすることで金利が受け取れる。ステーキングがカルマのポイントを貯める条件の一つともなっている。
4. 月間取引高が 4 億ドルに達しました
当社のフル機能のスポット取引所である CoinList Pro の月間取引高は、2022 年に4 億ドル 近くに達しました。
今年は、Agoric (BLD)、Compound (COMP)、Project Galaxy (GAL)、Gods Unchained ( GODS)、スタック (STX)、スレッショルド (T)、およびクローバー (CLV)。*
5. CoinList Seed を通じて 18 の初期段階のスタートアップを育成しました
2022 年には、初期段階の仮想通貨スタートアップ向けの仮想デモデーである CoinList Seed で 18 のスタートアップをホストしました。CoinList Seed ファミリーの最新メンバーには、Smoothie、Immortal Game、Decent、Loop Crypto、Nillionなどのプロジェクトが含まれます。
参加者は、500 万人を超える KYC 検証済みユーザーの CoinList コミュニティへの幅広い紹介、他の CoinList Seed 企業とのコラボレーション、および暗号メディアからの多くの愛の恩恵を受けています。
※コインリストの登録方法は以下をご覧ください
多くの CoinList Seed 卒業生は、一流の投資ファンドから資金を調達し、暗号エコシステム全体でトークン、プロトコル、または Dapps を立ち上げ、広く採用されています。
あなたが暗号プロジェクトに取り組んでいる起業家または開発者である場合、私たちはあなたからの連絡をお待ちしています.
6. 2023 年に CoinList に期待できること
私たちは、より多くのブロックチェーン企業が構築され、社会の未来を形作る上で大きな役割を果たすと信じています.
2023 年に向けて、ユーザー フィードバックに基づくまったく新しい UI、大幅に簡素化および改善された KYC / KYB フロー、インフラストラクチャへの投資、Wallet Link製品の大量展開など、多くのエキサイティングな計画が進行中です。エキサイティングでコンプライアンスに準拠したコミュニティ セール。
私たちは正しい道を進んでおり、ブロックチェーン技術の進歩を促進するために正しい仕事をしています. 皆様の素晴らしいホリデー シーズンをお祈りし、2023 年に再び開催できることを楽しみにしています。
まとめ
コインリストは仮想通貨プロジェクトでも主に様々なトークンセールを行うプラットフォームです。
これまでのセールの仮想通貨ではsolanaやflowなど結果的に100倍近いなどかなり高いパフォーマンスを記録した通貨もあるのが事実です。
多くのプロジェクトではトークンセールを行う段階ですでにVC(ベンチャーキャピタル)から出資を受けているプロジェクトばかりということもあります。
現在コインリストでは、2022年後半は市場の冷え込みからあまりトークンセールを行っていませんが、次の波に向けて新しい魅力的なプロジェクトを用意しているのではないでしょうか。
コインリストは利用すれば利用するほどカルマがたまり、人気のトークンセールでも抽選に当たりやすくなるということになるため、早いうちからコインリストを利用していくことを仮想通貨の一つの選択肢と重要視している投資家も少なくありません。