イーサリアムのアップデート「メトロポリス」は価格上昇の要因となるか？｜暗号資産（仮想通貨）の将来の可能性〜初心者からの運用方法

仮想通貨イーサリアム（Ethereum 、通貨名ETH）の次回のアップデート「メトロポリス（Metropolis）」がいつなのか、これまで注目を集めていましたが、ついに２０１７年秋にアップデートが開始されることが、イーサリアムの開発者であるVitalik Buterin（ビタリク・ベテリン）より発表がありました。

このアップデートはこれまで「フロンティア」「ホームステッド」と２つのアップデートがされ、今回は３番目となります。アップデートはイーサリアムの今の仕様をさらに改良したものとなっており、取引にプライバシー保護のために秘匿性を設けたり、イーサリアムのスマートコントラクトの利用をより、簡単にする仕組みへ変更される予定となっています。

このアップデートには現在価格上昇の予想、そして価格下落の予想の２つがあり、それぞれご紹介していきます。

イーサリアム時期アップデート「メトロポリス」とは

以下開発者「ビタリク」の発言です▼▼

“During the last month and a half, the Ethereum Core development and research teams have been building upon the progress made in the last year, and with the specter of last year’s security issues now well behind us, work has [begun] full force on implementing the Metropolis hard fork.”-coindesk

翻訳→１年半の間、イーサリアムのコア開発者とリサーチチームは、昨年のイーサリアムの進展と、セキュリティに関する不安材料が常に背後にありました。今は「メトロポリスハードォーク」に実行に全ての力を注いでいます。

メトロポリスへのアップデートについては非常に重要ないくつかの項目が含まれていると言われています。

First, increasing anonymity will come with new ‘zk-SNARKs,’ or Zero-knowledge proofs. Users will be able to perform anonymous transactions at higher levels than in the past.

Second, programming and smart contracts will be made far easier with the new upgrade, relieving some of the pressure on current programmers. Gas will also be adjusted for bill settling.

Third, masking for security enthusiasts will allow users to determine the address for which they have a private key. This will increase security on the network, even against quantum computer hacking.

Finally, the upgrade includes a ‘Difficulty-Bomb’ intended to make mining exponentially more difficult.

–cointelegraph

１．イーサリアム送金時にZk-SNARSまたはZero-knowlege-proof（ゼロ知識証明）により、取引のプライバシーを保護した上で取引の可能にします。　この技術はあの「ジーキャッシュ」と共同作業を行い採用しています。

２．イーサリアムのプラットフォームである「スマートコントラクト」をより簡単に作成できる仕様に変更する。

３．コンピューターハッキング対策として、ユーザーが秘密鍵（Private key）を持つアドレスを決めることができ、セキュリティを強化できます。

４．「Bifficuty-Bomb」と言うアップグレードを取り入れ、マイニングの際に難易度を上げる。この作業は従来のマイニングにおける「プルーフオブワーク」から「プルーフオブステーク」に変更するための過程とされる。＊「プルーフオグステーク」はよりコインを持つマイナーがマイニングできようにする取引の承認システム

２０１７年秋のアップデートと現在の価格状況

イーサリアムの価格のチャートになります。

２０１７年3月までは価格は低調であったのですが、２０１７年３月より価格が徐々に上昇していきました。　イーサリアムの主な値上がりの要因としては

イーサリアムがより認知された。
イーサリアムが国連の難民キャンプで使用される。　
イーサリアムを使ったICOが増加。　
イーサリアムのスマートコントラクトを利用した仮想通貨が増加。

以上の要因が考えられます。

また２０１７年6月には歴代最高値の約４７０００円を記録しました。その後価格が下がり現在は３４０００円となっています。　現在の価格の推移は上がりくらいから上昇相場と言えます。

また２０１７年秋のアップデートに向け、価格がどう推移していくのかが注目されます。

イーサリアム価格下落予想〜マイニングの報酬減少

It remains unclear whether the upgrade will cause prices to increase or decrease. As mining slows, the price may fall.

翻訳→未だ、アップグレード後に価格が上昇するのか下落するのか明らかになりません。マイニングのスピードが落ちれば価格が落ちるかもしれない。

すでに説明したメトロポリスの４番目の項目でマイニングの難易度が上がると説明しました。そのためマイニングの速度が減少し、それが価格の減少につながると言う予想が一つあります。

ですがの難易度が上がることは、将来的にマイングの承認システムをより合理的と言われている「プルーフオグステーク（Proof of stake）」にするための過程となるのです。

イーサリアムの仕様が強化されることにより価格の上昇

メトロポリスにより、イーサリアムの仕様は強化されることは間違いありません。これが価格上昇の要因になるのは明らかと言えます。

メトロポリスは段階的に行われアップグレードされていくと言われています。一時的に価格が下がり、徐々に上がっていくのか？それともそのまま上がっていくのかはもちろんわかりませんが、今回のイーサリアムのアップグレードが将来的にさらに認知され、イーサリアムが使われていく要因になっているのは間違いないと思います。

すぐ目先の価格に一喜一憂するのではなく、将来的に見ていくことで、「自分がどこで通貨を買うべきか」という視点が出てくると思います。