6月15日に米国株(ダウ平均株価)が大きく下落し、それに引きずられる形で仮想通貨ビットコインや日経平均株価も下落しました。
しかしながらビットコインは下落で98万円まで下がったものの、その後価格上昇で反発し100万円台をキープする非常に底堅い動きを見せています。
ビットコインは時価総額でいうと米国株や日経平均株価に比べて低いものの、今回の下落での下げは限定的で非常に安定した動きと言えます。
日に日にニュースで政府がコロナ対策のための現金給付を行っており、将来的に法定通貨(ドルや円)のインフレでの下落による不安視からビットコインやゴールド(金)を安全資産として買う動きが出てきています。
米国株下落でもビットコイン底堅い価格
記事内の引用については私が連載している「仮想通貨実践投資(有料版)」から一部抜粋して使用しています。
ビットコイン先週の106万円から下落し97万円付近で推移
*5月15日時点の価格
今回の下落はアメリカの株価が大きく下落し、それにひきづられる形となっています。
つまり今回のビットコインと株価の関連性は強い
現在の価格97万円、これより下目線では94万円付近がサポートラインとなっており、買いを検討するラインと考えています。
先週アメリカの株価が大きく上がり、実態経済と離れているため大きく下落する見方がされていると書きましたが、実際にアメリカの株価は大きく下落し、日経平均株価ビットコインもつられて下落しています。
投資家の間では株価では二番底もあるのではないかということ。
もしそうなるとビットコインもある程度ひきづられる形になるのか。
可能性はあります。
トランプ大統領は今年大統領選挙だから再選を狙っているのは確か。株価の上昇。財政支出で国民の評価をあげようとしているのかしら。
ビットコイン日足チャート
レンジ相場としては70万円から120万円の価格帯。
そしてサポートライン(下落時に止まると予想されるライン)は94万円、85万円となっています。
個人的にはここまでもし下がる場合があれば引き付けて買えたらと思っています。
ビットコインが下がった時に買いたい人はよく聞くけど、なかなか下がらないのよね。
【主要金融商品との比較】
ダウ(ドル) | 日経平均株価(円) | ビットコイン(円) | |
---|---|---|---|
6月10日 | 27000 | 23100 | 106 |
最安値(10日から15日) | 25000 | 21500 | 98 |
6月15日 | 25700 | 22500 | 103 |
下落率
6月10日→15日 |
−5% | −3% | −3% |
直近の下落前の6月10日からのダウ平均、日経平均株価とビットコインを比較してみます。
今回の下落では主に米国株が大きく下げているのが分かります。
いずれの通貨も10日から15日の間に安値をつけ16日にはそれぞれ価格を多少戻している状況です。
個人的に驚いているのはビットコインの底堅さ。
ダウや日経平均株価に比べてまだ時価総額が大きく低いのにもかからず下落率は少なく、100万円台をキープしているからです。
16日にはトランプ大統領が1兆ドルものインフラ支出を検討などかなりの財政支出を発表したばかりです。
いまさらインフラにお金を出して経済が回るのか?(2020年の大統領選挙の票集め?)
本命はビットコインか。。
【レバノン通貨が70%暴落】
レバノンポンドが暴落、中銀に火が付けられる。
汚職が蔓延する同国では、昨年首相を辞任に追い込んだ反政府デモが再燃し、通貨が急落。これに怒って、中央銀行に火炎瓶。
同国では通貨安からビットコインに興味を持つ人が増えているが、中銀は資本逃避を防ぐため、クレカでのビットコイン購入を制限。 https://t.co/Tbt2qEzBsP— つぶやくカメさん (@WalkingKame) June 13, 2020
今年3月にデフォルト(借金返せない)を発表したレバノン
通貨が70%暴落するという事態になっています。
政府は自国通貨を守るためにドルの購入を制限。国民はビットコインを買う動きがあるとのことです。
このようなことから感じるのは。
·経済危機で仮想通貨が法定通貨の安全資産として影響力を上げている
·経済危機の国が増えてきている。
·経済危機が起こってから代替資産を買うのは遅い(政府が規制するから)
ということになります。
通貨の価値は他の通貨との相対関係になります。
なので、どちらかが価値が下落すれば、どちらかが上がることになっています。
日本をはじめ、通貨のインフレで将来的に価値が上がるものに変えておくという動きが富裕層をはじめとして広がっているのをよく聞きます。
ビットコインは価格の50%を上回るプレミア価格で取引もされている事例もあり、経済危機が起こってから大きな需要となっています。
日本は大丈夫なのかしら
レバノンの通貨暴落とビットコインのプレミア価格ついてはこちら
【カイバーネットワークの上昇の考察】
新型コロナ不況でも3倍の成長──分散型取引所カイバー・ネットワークとは #coindeskjapan #DeFi #分散型金融 #トークン #仮想通貨取引所 https://t.co/TAXp3Vs0q1
— CoinDesk Japan (@CoinDeskjapan) May 25, 2020
仮想通貨のカイバーネットワークが年内で5倍の上昇を記録しています。
カイバーネットワークとは分散型取引所と言われ、ビットフライヤーみたいな企業主体の取引所とちがい取引所自体がプログラムで動きユーザーは自分のウォレットから直接取引ができるので、ハッキングの可能性は少ないという大きな利点があります。
あと手数料が安いこと。
そしてカイバーネットワークのアドバイザーはイーサリアムの開発者ヴィタリク氏
私は2017年にカイバーネットワークを購入していましたが、2018年、2019年にはかなりの暴落をくらいました。
カイバーネットワークチャート
そのまま放置していたのですが、今年になり5倍を超える状況
5月には取引高が1000億円の過去最高記録を超えるなど注目が集まっています。
分散型取引所自体は次世代の取引所と言われ、バイナンスをはじめちゃくちゃくと事業を進めていましたが、なかなか価格に反映されないという状況でした。(バイナンスコインを除く)
また今後注目すべきはカイバーネットワークはイーサリアムから作られているので、イーサリアム2.0がリリースされるとカイバーネットワークを同時に処理能力が上がるなどさらに注目を集める可能性もあります。
カイバーネットワーク自体はバイナンスやコインベースなど海外の大手の取引所で購入可能ですが、
無理して買わずに国内でイーサリアムの投資を検討するのも十分ありだと思っています。
カイバーネットワークの詳細はこちらをご覧ください。