仮想通貨ビットコイン(通貨単位BTC)は2019年2月の安値40万円からわずか4ヶ月で、大高騰となり6月27日には150万円の価格を記録しました。
この短期間でこのような大きな上昇を予想した人は多くは無いと感じてます。
この価格上昇の要因となっているのは、米中貿易摩擦や世界を揺るがせたフェイスブックの仮想通貨リブラの発表などビットコインによって様々なポジティブな要因が重なっています。
私の個人的な見解ですがビットコインは150万円の価格から、一時的に大きな下落となりましたが今後年末に向けて横ばいの状況が続き年末に年内最高値の150万円を試す上昇となりそうです。
現在の2019年6月の価格上昇から年末までの値動きについてこの記事でご紹介していきます。
この記事の目次
2019年4月からビットコイン大高騰
こちらは2019年6月に年内で初めてビットコインが100万円を超えたチャートとなっています。
大きな値上がりを開始したのは2019年4月2日。
この4月2日の高騰の要因ははっきりわかっていませんが、前日の4月1日に令和の年号が発表された次の日でした。
2019年6月27日に150万円を一時的に記録
上の画像がビットコインが2019年6月27日に一時的に150万円を記録したチャートなります。
上の画像は4時間足なので、4時間の間に140万円から150万円に一気に上昇し、その後4時間でそのまま140万円まで下がった動きとなっています。
その後はそのままビットコインが売られ、6本連続(24時間)の陰線となり、120万円のラインで持ちこたえている状況となっていました。
○日米貿易摩擦へ不安
○香港のデモ問題
○Lineの仮想通貨取引所が7月にも国内で運営開始予定というニュース
○フェイスブックの仮想通貨リブラのホワイトペーパー(仕様書)が公開され世界中で話題に
ビットコインが売られた要因について
この米当局サイドから、ドルを減価させようという意思がミエミエなので、あらゆるものがドルに対して上昇しました。特にビットコインの上昇が目覚ましい。米中貿易戦争が激化しているので、なんとしても中国国内から資金を出したいというニーズがあります。先日、香港のトレーダーの友人と会いましたが、やはり中国からビットコインを通じて海外に資金を出すという経路があることを確認しました。
そうなると、米中貿易戦争が続く限り、ビットコインへの需要は続くことになります。もちろん、ビットコインは「中継」で、最終的には米ドルに転換されます。よって、ビットコインの上昇も無限に続くわけではないのですが、しばらく需要はありそうです。また、大きなお金を動かすのに十分な流動性を持つのがビットコインしかないので、上昇するのはビットコインのみです。ある意味、ビットコインだけは、通貨として認定された感じです。ー志摩力男の実践リアルトレード
このように暴落の要因としては、米中貿易戦争の激化から中国国内からビットコインの資金移動ということが言われています。
そして最後はドルに替えるためビットコインが売られる。そのことから今回の暴落も一部あるかもしれません。
ビットコインが暴落した時のニュースとして米中の関税が回避されたというニュースがあり、ビットコインから法定通貨に資産が映った要因も同時に考えられます。
香港の英字紙サウスチャイナ・モーニングポスト(電子版)は27日、米中貿易摩擦について、両政府が一時的な「休戦」に合意したと報じた。貿易協議を再開するため、トランプ米大統領は約3000億ドル(約32兆円)相当の中国製品に最大25%の関税を上乗せする「第4弾」の制裁関税の発動を延期するとしている。ー読売新聞
中国に関税がかけられると世界経済にも悪影響になると考えていた人が多いと言われています。
それが一時的に回避する方向に向かったため、ビットコインから資金が引き上げられた見方もできます。
チャートでは120万円のラインで反発していますが、下がっても100万円以上で推移をしそうな感じがします。
今後のビットコインの価格の動きの予想は2パターン
再度同じチャートに戻ります。
今後ビットコインはどのような動きになっていくか私が予想した場合に
○(赤色)110〜120万円のボックスで価格が横ばいに収束し年末の前に上昇していく。
○(黄色)100万円のラインまで下がった後横ばいになりそこから、年末に向けて価格を上げていく
という2パターンを考えました。
上の画像は週足のビットコインのチャートになります。
2017年末から2019年6月の期間です。
この週足から判断すると100万円前後の価格帯が強いサポートラインとなっているため、ここから言えることは「下がっても100万円付近で耐えるのでは無いか。」ということです。
専門家の年末に向けてのビットコイン価格予想
以下の予想は弱気だった2019年当初の専門家のビットコインによる価格予想となっています。
名前 | 2019年価格予想 |
---|---|
アーサーヘイズ | 11万円ー110万円 |
マイク・ノボグラッツ | 220万円 |
トムリー | 価格は回復する。2020年3月は1000万円 |
大石氏(ビットコイン研究所) | 66万円から88万円 |
IBM担当者 | 2019年は55万円。将来的には1億円 |
2018年は仮想通貨市場の一方的な下がり相場で、多くの専門家はビットコインの2019年の価格予想についてやや弱気の発言をしていました。
まさか40万円の安値から6月には100万円を突破する上昇を見せたのは、専門家の価格予想を超えるものと言えます。
https://bitcoin-newstart.com/bitcoin-2019priceprediction
○ビットコイン2019年の価格は上がるのか?下がるのか?予想を検証
実際は6月にあっさり100万円を超えています。
ビットコインの100万円を超える高騰の後での専門家の価格予想
今回の4月からの高騰で専門家の今後のビットコインの価格予想は変更されています。
安全資産として経済に不安な要素が出てきた場合の逃避先として、今回の高騰はかなりの影響をもたらしたと言える状況となっています。
トムリー氏、4月2日に200日移動平均線を超えたことから上昇トレンドへ
何が原因でビットコインが上がっているのか?この問い対するリー氏の答えは、4月2日にビットコインが200日移動平均を突破したことだ。リー氏は「それ以来、ビットコインはかなり違った動き」を見せており「最良の戦略はロング(買い)を維持すること」と述べた。ーコインテレグラフ
上の画像はビットコインの週足チャートになります。
グレーの線が200日移動平均線です。
そしてその後4月2日に価格が200日移動平均線をブレイクしました。
マイクノボグラッツ氏〜1万ドルから1万4千ドルで落ち着く
仮想通貨ビットコインは1万ドル〜1万4000ドルで安定 米ヘッジファンド界の重鎮が予想#仮想通貨 $BTC #ビットコインhttps://t.co/PMuXFCx8JK
— コインテレグラフ⚡️ 仮想通貨ニュース (@JpCointelegraph) 2019年6月27日
米仮想通貨投資会社ギャラクシー・デジタルの創業者であるマイク・ノボグラッツ氏は、ビットコイン(BTC)価格は1万ドル(110万円)と1万4000ドル(150万円)の間で安定するだろうと予想した。27日のCNBCのインタビューに答えた。
フェイスブックの仮想通貨リブラのリリースでさらに仮想通貨市場にポジティブな材料と期待されている。
仮想通貨取引所ビットメックスのヘイズCEO、なぜリブラがビットコインにとって好材料か解説 他のアナリストと一線を画す#仮想通貨 #ビットコイン $BTC https://t.co/UyvcNfnM25
— コインテレグラフ⚡️ 仮想通貨ニュース (@JpCointelegraph) 2019年6月28日
18日のリブラのホワイトペーパー発表以降、多くのアナリストが上記のような分析。最近のビットコイン高騰の背景にもリブラがあると述べた。彼らが口を揃えて指摘する根拠は、「仮想通貨業界の信頼性を高めるから」。「フェイスブックも仮想通貨をやるのだから」と、世間の仮想通貨に対するイメージが回復するという話だった。
リブラはアメリカをはじめとして、経済にどのような影響を及ぼすか懸念も一部でされていますが、今後仮想通貨の普及に大きなメリットとなるように見ている専門家が多い印象を受けます。
リブラは支払いや送金などの手段ではいいですが、安全資産としての価値を考えるとビットコインとなると感じています。
リブラを持つ人がビットコインを持つようになるのは容易に考えることができることだと思います。
今後のビットコインとアルトコインに注目が集まる
しかしながらビットコインのようなどこかの国に属していない、そして資産として持ちやすいものは今後影響力を高めていくと予想されます。
現在同じ立ち位置であるゴールド(金)も仮想通貨として資産が保有できれば(もちろん資産の裏付けがあるもの 通貨を保有する=同じ価値の金を保有する)金は今後大きな影響力を持つとも一部の専門家が発言しているからです。
国内の通貨銘柄を見てて、ビットコイン、イーサリアム、リップル、ライトコイン、ビットコインキャッシュ などは手堅い通貨ね。
仮想通貨の取引を考えている人もコインチェックなどの仮想通貨取引所で運用が始められる準備をしておいた方がいいのかも知れません。