2019年5月8日、世界最大の取引所であるバイナンスから7000BTC(44億円相当)の資金がハッキングにあい不正に送金させられました。
バイナンスでの今回のハッキングについては、取引所を利用しているユーザーの情報を盗み、ある程度のユーザーの情報が集まったところで一気にビットコインを送金した盗んだと言われています。
つまり正式にはバイナンスのセキュリティが破られてハッキングされたという表現というか、取引ユーザーの情報が盗まれて不正にログインをさせられて送金されたという言い方の方が正しいのではないでしょう。
また投資家の与沢翼氏がちょうど7500万円相当のビットコインをバイナンスに預けていたことも発覚しました。
幸いユーザーの資産に影響は無いとのことです。
このニュースを受けてビットコインは一旦価格を下げましたが、すでに価格上昇が継続中です。
この記事の目次
バイナンスで44億円分のビットコインが不正送金
【仮想通貨45億円分が不正流出】https://t.co/uBKWcJBdxu
世界最大の仮想通貨取引所の一つ、バイナンスは、ハッカーによって約45億円相当の仮想通貨ビットコインが盗まれたと明かした。ハッカーはウイルスなどを通じ、7000ビットコインを不正に引き出したという。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2019年5月8日
世界最大の仮想通貨取引所の一つであるバイナンスは8日、ハッカーによって4100万ドル相当の仮想通貨ビットコインが盗まれたと明らかにした。バイナンスのウェブサイトに掲載されたZhao Changpeng最高経営責任者(CEO)の発表によると、ハッカーは「フィッシング、ウイルス、その他の方法」を通じて7000ビットコインを不正に引き出した。
バイナンスは損失をカバーするための安全資産基金を利用するため、ユーザーの資金は影響を受けないという。
バイナンスの流出にあったホットウォレットについて
今回バイナンスがビットコインの流出にあった時に保管していたのが、「ホットウォレット」と言われています。
ホットウォレットはよくコールドウォレットと対比されますが、「オンライン上の仮想通貨を保管するウォレット」となっています。
仮想通貨を取り扱う場合には、入出金を含めて一時的にはオンライン上のウォレットを使う(いわゆるホットウォレット)必要があり、今回流出した理由は個人のアカウントを通じてと言われているので、バイナンスのセキュリティが本当に脆弱であったかは簡単には判断ができないのでは無いかと感じています。
バイナンスが受けたハッキング被害の手口について
BTC速報:アルトコイン最大の取引所バイナンス(#BINANCE)からハッカーが7000BTCを不正送金。フィッシングやウィルスなど多数の方法で得たAPIキーや2FAなどによる不正アクセスの模様。ホットウォレットのみが今回の対象で、#ビットコイン 以外は無事ですが全入出金停止 #バイナンス#Bitcoin #仮想通貨 pic.twitter.com/obFmpq0gj9
— 墨汁うまい(Bokujyuumai) (@bokujyuumai) 2019年5月8日
今回バイナンスが被害を受けた手口というのはユーザーの個人情報を盗むことによって資金を引き出したと言われています。
その情報は主なもので
●ユーザーのAPIキー(取引所)
●二段階認証のコード(スマホ)
と言われています。
個人を識別するためのAPIキーと、ログインや仮想通貨の送金の時に必要なコードが、本人になりすまして送金をするのに必要であったためです。
それと個人的にはメールアドレスについても情報を取得していたのでは無いでしょうか。
①バイナンスにログイン
②送金画面から送金先のアドレスを入力
③二段階認証を入力
④登録先メールアドレスから送金の承認
という段階が必要になります。
バイナンスが、個人のこれだけの情報を複数取得し44億円ものビットコインを送金したと言われています。
バイナンスで盗まれたビットコインは全額返還
バイナンスでは2018年に始めた基金より、盗まれた44億円のビットコインを補填することになり、ユーザーの損害は無いことになります。
Binanceが、緊急メンテナンスによりFUD(不安を煽ること)が蔓延したことをうけ、「Secure Asset Fund for Users(SAFU)」を14日から始めると発表した。SAFUはユーザー資産の保全を目的とし手数料の10%を積み立てる基金で、保険の性質を持つ。メンテナンスの原因はAPIキーの不正利用で、BinanceはすべてのAPIキーをリセット。 現在は正常に稼働している。ーBTCN
与沢翼氏のビットコインが7500万円バイナンスに幽閉
世界最大の仮想通貨取引所バイナンスがハッキングされた昨夜たまたま116BTC(7500万円)入れといたので幽閉されましたw
しばらく出金できないみたいチーン。
Zaifに続いて2件目。Zaifのは戻って来た。huobiで11ヶ月幽閉されたproppyに続いて3例目。proppyも戻って来たけど今回のは額がでかいな。頼むよ pic.twitter.com/MIA6fOhG5C— 与沢 翼 (@tsubasa_yozawa) 2019年5月8日
2017年の仮想通貨バブルで12億円の利益を叩き出した投資家の与沢翼氏も、バイナンスに7500万円のビットコインを入れていたということでした。
彼は普段は個人用のウォレットである「レジャーナノS」に保管していると以前ツイッターで発言していましたが、バイナンスにビットコインを入れていた理由としては、「ビットコインでその他の通貨を購入」する理由では無いかと推測されます。
取引所は100%安全とは言えない現状
やはりこの辺がおおきなリスクだよね
バイナンスでハッキング被害、45億円相当のビットコインが引き出される (CoinDesk Japan) – https://t.co/tRGjlUrXiO— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) 2019年5月8日
ホリエモンはツイッターで取引所がハッキングを受けるリスクが依然としてあることをコメントしています。
通常仮想通貨投資家は、大きい資金については「レジャーナノS」などの個人用ウォレットで保管する割合が多いと思います。
全てが個人用ウォレットというわけではなく、多少の資金は取引所においておいて、柔軟に取引できるようにする場合もあるからです。
実際にこの事件があったともビットコインは引き続き価格上昇しています。
ビットコインは引き続き上昇中
バイナンスのハッキングのニュースを受けて一時的に価格が下がったものの、引き続きビットコインは価格上昇しています。
2019年に入ってからの価格動向として
●2月8日(年内最安値)→38.8万円
●3月1日→42万円
●4月2日→55万円
●5月1日→60万円
と短期的に上昇トレンドが継続中です。
また現状として、有望な通貨を取り扱うバイナンスは海外取引する場合には必要と言える取引所なので、ある程度の資産は取引所から個人用のウォレットで保管していくことをオススメします。
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