中国が世界に先駆けて発行するデジタルな法定通貨であるデジタル人民元(CBDC)
デジタル人民元とは、仮想通貨のようなデジタルの通貨ですが、中国政府は仮想通貨(ブロックチェーン・ビットコイン)とは違う仕組みになるという見解を発表前に示しています。
中国はデジタル通貨を発行し、その取引の全てを監視できるようになると言われており、世界的にも国家初のデジタル通貨発行になると言われています。
2020年には深センなどの都市から実験的に導入され、既にスターバックスやマクドナルドでも対応するという情報が上がっています。
中国はデジタル人民元をブロックチェーンとは違うといっているけど、デジタル通貨が流通する、そしてブロックチェーンが商業銀行などにシステム化されると仮想通貨のビットコインなども取引されるようになるのかしら?
この記事の目次
中国が発行するデジタル人民元とは?
通貨名 | デジタル人民元(CBDC) |
---|---|
発行主体 | 中国政府 |
価格 | 紙幣の人民元と同じ。 |
発行枚数 | 人民元の置換となるため、紙幣と同数 |
ブロックチェーンの有無 | 現時点ではブロックチェーンではない。 |
中国が世界でさきがけて発行するデジタル人民元は世界的に注目を集めています。
中国国内をメインに発行され、取引される予定ですが、デジタル人民元はデジタル人民元と置換(置き換えられる)とされ、同数発行されると言うことになります。
つまり価格も紙幣の人民元と同じと言うことになります。
●デジタル人民元の取引履歴を政府が監視ができる仕組み
●手数料などのコストを大幅に抑えることが可能。
●現時点でデジタル人民元はブロックチェーンの仕組みをとらずオフラインで支払いも可能にしていくとの見解(あとでブロックチェーンに載せる可能性も)
デジタル人民元の発行はいつ?
中国河北省・雄安新区の管理委員会改革発展局は4月22日に「デジタル人民元」のテスト実施に関する会議を開催した。現地メディアが23日、政府文書を引用して伝えた。
中国人民銀行(PBoC)は17日、テストが進行中であることを認め、「これは、デジタル人民元が正式に発行されたことを意味しない」と強調した。ーコインデスク
2020年にすでにデジタル人民元のテストが一部の地方で行われましたが、正式なリリースについての具体的な日程については発表されていました。
しかしながら2019年に中国政府は2020年にデジタル人民元を発行すると発表をしています。
【4月27日】すでにスターバックスやマクドナルドがデジタル人民元に対応との情報
スターバックスとマクドナルド、デジタル人民元のテストに参加:報道 https://t.co/zxMqEBCp8p #coindeskjapan
— ガオラン (@assam10121) April 23, 2020
スターバックスとマクドナルドは、中国・雄安新区で行われる中央銀行デジタル通貨、いわゆる「デジタル人民元」のテストに参加するようだ。テストには合計で19のレストランや小売店が参加すると伝えられた。
中国河北省・雄安新区の管理委員会改革発展局は4月22日に「デジタル人民元」のテスト実施に関する会議を開催した。現地メディアが23日、政府文書を引用して伝えた。
このニュースよりビットコインの価格が上昇
デジタル人民元のニュースをきっかけにビットコインの価格が上昇しています。
つまりこれは中国がデジタル通貨発行が将来的にビットコインの普及につながる期待感からの反応と考えられます。
デジタル人民元の仕組みについて
中国は中央銀行デジタル通貨(CBDC)に積極的な国の一つだ。
DC/EPの目的は人民元の代替ではなく、紙幣としての人民元の流通を置換することだという。商業銀行を経由した2層構造で流通させ、ネットにつながっていない環境下でも使える仕組みという。
さらにレポートは、「DC/EPは、P2P分散型ネットワークを採用しないという点で、ブロックチェーンではない」と指摘した。一般にブロックチェーンは、P2Pネットワークでデータを共有するが、その仕組みは使わないという。ーコインデスク
中国政府は当初からデジタル人民元についてはブロックチェーンではない、つまり仮想通貨ではないと言う見解を示しています。
しかしながらそれとは一方で仮想通貨に取り入れられている技術であるブロックチェーンでは国内で普及する計画を行っています。
中国では銀行や保険など、金融面でブロックチェーンの活用が進んでいる。ブロックチェーンを金融に活用しているのは銀行だけではない。
アリババ・グループは、ブロックチェーンを活用したオンライン保険の「相互宝」を提供。その仕組みは、加入が無料で、加入者が病気になったとき、加入者全体で保険金を分担するというもの。ブロックチェーンは、契約者情報や請求データを共有管理し、不正を防止するために用いられているほか、保険金支払いも自動化できるというメリットもある。
以上のように中国では民間でもブロックチェーンの普及が進められています。
世界中でビットコインが取引できるので、中国がビットコイン取引を認めると、中国で資産を持っている人がビットコインを送金して資産を海外に逃す可能性があるからです。
ビットコインなどの仮想通貨がもつ検閲耐性とは、取引に第三者が介入できない仕組みをとっていると言う点であり、取引履歴の改竄も不可能
中国がブロックチェーンを重要視する理由
中国政府がブロックチェーンを重要視していく理由を以下のようにあ3つ挙げています。
①政府と企業が一緒にブロックチェーンを使った社会インフラを構築しようとしていること。
②既存の金融システムが米国や日本などの他の先進国に比べて不完全であり、新技術の導入がしやすい
③国内の経済格差があり、地方部での発展から地域格差の均衡を目指している。
仮想通貨リブラとデジタル人民元について
元中国議会高官は中国の中央銀行が独自の国家デジタル通貨を最初に発行する可能性が高いと述べ、フェイスブック(Facebook)の仮想通貨プロジェクト「リブラ(Libra)」は失敗する運命にあると主張した。
「技術はより成熟してきており、中国の中央銀行が国家デジタル通貨を初めて発行することになる可能性が高いと考えています」ーコインデスク
リブラは2019年にその具体的な構想(ホワイトペーパー)が発表されましたが、その後米国を含む先進国にデジタル通貨「リブラ」の発行については経済に及ぼす影響が大きいことから反対の姿勢を受けており、発行が遅れている状況となっています。
デジタル人民元の評判と口コミについて
米ドルマイナス金利にて、デジタル人民元Winの可能性がさらに高まりますな。
日銀の追加緩和でさらなるグローバルインフレからの中国ひとり勝ち構造に、投資の勝機あり。【コラム】FOMC、米国初のマイナス金利導入を-コチャラコタ https://t.co/IEl3rA0H93
— ひろぴー (@hiropi_fx) April 27, 2020
前からやるやる…って話はあったけど、いよいよ、「デジタル人民元」が出来る日が近づいてきてる感。
いわゆる、電子通貨と呼ばれるものですね。
政府 or 中央銀行が発行の主体となるので、暗号通貨とは異なります。https://t.co/MohalLMPul
— クレジットカードの読みもの (@cardmics) April 27, 2020
デジタル人民元が世界で初のデジタル通貨になる
中央銀行になる可能性がある米国ではUSDTやUSDCなど米ドルペッグのステーブルコインが発行されているが、
人民元が仮想通貨でいうビットコインになってしまう。ATMから偽札が出る国、そして伝染病。
計画は遅れているが、感染症対策の追い風が吹く。 pic.twitter.com/WFsQMdcGHz— Green man (@4jQV1) April 25, 2020
デジタル人民元(DC/EP)の研究・開発では、北京、深セン、蘇州、西安新区、成都でクローズドパイロットテストが行われてきたことを明かした
「デジタル人民元はインフレを起こさない」中国人民銀行関係者が強調 https://t.co/JlmW1qTGhw @coin_postさんから— Tetsuro Tesla998 (@saveourplanet_9) April 21, 2020
仮想通貨(ビットコイン)に追い風が吹く可能性
2020年のリリース予定となっているデジタル人民元にすでに世界が注目をしています。
日本や米国を含む先進国はすでに中央銀行が発行するデジタル通貨について研究チームを発足させており、中国のデジタル人民元が経済にどのような影響を及ぼすかを非常に気にしていると思います。
同時に中国はブロックチェーンを産業に積極的に取り入れる計画をもっており、今後同じブロックチェーンの技術であるビットコインも認知度の高まり、そして普及のきっかけになると同じく注目されています
おすすめは積立投資、一度に資金を全部入れずに毎月など定額で積み立てていくと効率よく投資ができるわ。