仮想通貨ビットコイン(通貨単位:BTC)が3月12日から3月14日にかけて30万円以上の大きな暴落(下落)となりました。
コロナウイルスによる蔓延がその契機と言われていますが、仮想通貨市場だけでなく、株式市場も同様に大きな下落となっています。
コロナウイルスへの世界経済の影響から、もし通常通りビットコインが安全資産であれば買われていたはずなのに、ビットコインは大きく売られる形となり、株式市場同様に伝統的な金融市場と同じ見方をされている状況となっています。
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ビットコインが大きく下落〜コロナショック、金融危機か?
【速報】4000ドルも割り込む、大暴落続く仮想通貨ビットコインに著名テクニカルアナリストもお手上げhttps://t.co/GGJWZLFkUN
— コインテレグラフ日本版(Cointelegraph Japan) (@JpCointelegraph) March 13, 2020
* 画像は3月13日午前11時00分
仮想通貨市場の暴落が続いている。今朝8時ごろに5000ドル(55万円)を割り込んだビットコインだが、午前11時時点では一時4500ドルも下回り、足元ではついに4000ドル(45万円)も突破した。下げ止まる様子が見えていない。
下落幅は過去24時間で50%近くなっており、まさに早めにきた「半減期」だと現実逃避する声も出ている。
3月14日時点でビットコインの価格は60万円に回復をしています。
つまり50万円や45万円の一時的な価格で買っている大口投資家がいることを一部示しています。
ビットコインが30万円の下げ幅
ビットコインは11日の85万円付近の価格から12日には一気に55万円まで下落をしました。
その後13日には一時的に45万円を記録、そこから反発し14日には60万円の価格で推移をしています。
ビットコインを2019年からのチャートで見てみます。
先週の価格で90万円台の場合は、昨年2019年5月の価格水準でした。私は75万円の水準はサポートラインとして非常に意識されている価格と感じていたので、ここを下に抜けると大きく下がる可能があるとみていました。
実際は3月12日の80万円の価格から一気に下に抜け、次の日の13日には45万円という昨年の3月の水準に下がっています。
もしビットコインが今後下がるなら
もしビットコインが大きく下がる場合には、一度大きな下落から反発した45万円という水準で再度価格が止まると予想されます。
その後さらに下がる場合には2019年の最安値の水準である35万円まで下がりそうです。
この仮想通貨の下落で買っている人たち
通常のこのような金融危機なみの下落では多くの人が、仮想通貨を手放すと考える人が増えてくるのが通常です。
あのエドワードスノーデン氏がビットコイン購入を検討?
スノーデン氏、仮想通貨ビットコイン急落で「初めて買いたいと思った」#仮想通貨 #bitcoin $BTC
— コインテレグラフ日本版(Cointelegraph Japan) (@JpCointelegraph) March 13, 2020
スノーデン氏は13日、ビットコインの暴落を受けて、「はじめて、ビットコインを買おうかという気持ちになっている」とツイートした。スノーデン氏はビットコイン急落を「あまりにも理由がなく、パニックになり過ぎている」と指摘している。
This is the first time in a while I’ve felt like buying bitcoin. That drop was too much panic and too little reason.
— Edward Snowden (@Snowden) March 13, 2020
スノーデン氏は、「誰にも知られることなく、また記録されることなく交換・取引できることがすべての権利の基礎である」と述べ、ビットコインは監視が強化される時代においてプライバシーを確保する手段であると主張していた。
いぜんアメリカのCIAで諜報部員として働いていたスノーデン氏が今回の下落についてビットコインを買いたくなったと発言しています。
デジタルカレンシー・グループ(DCG)の創業者兼CEOのバリー・シルバート氏
仮想通貨界の大物投資家 「ビットコインを買っている」 | デジタルカレンシーグループのシルバート氏 相場暴落でも強気姿勢崩さず #仮想通貨 #Bitcoin $BTC
— コインテレグラフ日本版(Cointelegraph Japan) (@JpCointelegraph) March 13, 2020
米大手ベンチャーキャピタルのデジタルカレンシー・グループ(DCG)の創業者兼CEOのバリー・シルバート氏は、ビットコインを買っていると宣言した
ポンプリアーノ氏は、今後問題になるのは「マネーの健全性」と指摘。不透明な金融政策に左右されず技術的にも素晴らしいビットコインの可能性を信じている人にとっては、むしろ今が買いだという見方を示している。
ビットコインは安全資産の影響力があったのではなかったのか?
昨年の4月ごろから、米中貿易問題からビットコインが価格が上昇し、安全資産としての影響力があると言われていました。
2019年は間違いなくビットコインの影響力が増した年で安全資産としての影響力も強くなっていました。
しかしながら今回の暴落では、他の株式市場市場の下落と同時並行的に下落しており、従来の金融市場と同じ影響を受けることになりました。
今後は、クジラ(大口の投資家)や個人投資家ではなく、機関投資家による仮想通貨蓄積モードが鮮明になると予想した。
「つまり、ビットコインは伝統的なマーケットとつながりを深めることになる。安全資産からは程遠く、人間の心理的なサイクルやお金を守る時の本能によって動かされることになるだろう」
実際、機関投資家の存在感は高まっている。機関投資家を対象にしたグレースケールのビットコイン信託のプレミアムは、2月の間、ビットコインのスポット価格より30%ほど高くなっていた。
ビットコインを買うタイミングとは
ビットコインが下落したことで、多くの人は買うのを控える傾向が出てくると感じています。
しかしながら投資経験がある人は安くなった通貨を買うという考えもあります。
ビットコインの大きな変動については、一定期間に積み立てるような投資方法でリスク分散をしつつ、中長期的に伸びていく相場では非常に有効的だと感じています。