2019年はビットコインなどの仮想通貨が4月から大きく価格上昇したこともあり、新しい海外事業の仮想通貨コイン(いわゆるICO)に勧誘する詐欺・トラブルが増えてきています。
最近は20代の学生など若い人(若者)を狙ったターゲットが多く、知り合いを通じてカフェでの勧誘、SNS(インスタやツイッター)を使った勧誘が増えてきています。
基本的に「友人や知り合いを通じて対面やセミナーなどでの仮想通貨の勧誘については警戒が必要」と考えておいたほうが良さそうです。
詐欺の仮想通貨の特徴を知ることは、仮想通貨投資で収益を上げていくことにつながります。
詐欺の仮想通貨がある→全て仮想通貨は詐欺 ではなく、どうすれば仮想通貨投資でしっかりと運用ができるかという視点が重要です。
この記事の目次
仮想通貨のマルチ商法、SNSで勧誘 若者から相談増加
仮想通貨(暗号資産)や海外事業への投資をめぐるマルチ商法について、10~20代からの相談が増加している。友人やSNSで知り合った人から勧誘され契約したものの、事業者やもうけ話の仕組みの実態が不明なため、解約・返金の交渉が難しいケースが多いとして、国民生活センターは25日、注意を呼びかけた。ー
このように近年は若い人をターゲットとして勧誘が増えてきているのが現状です。
画像参照元・・エキサイトニュース
上の画像は近年のマルチ商法に関わる相談件数の推移を示しています。
時期 | 全体 | 若者 |
---|---|---|
2016年 | 11367 | 2086 |
2017年 | 11964 | 2074 |
2018年 | 10526 | 2481 |
近年の相談推移を見ると、全体的にはやや微減となっていますが、若者に対する相談が増えてきているのが現状です。
2017年度からは投資や副業などサービスに関する相談が上回る。サービスに関する相談は18年度5490件あり、うち29歳以下が2481件で14年度から3倍近く増えた。
●投資の知識がなく、好奇心が旺盛で騙しやすい。
●知り合いの紹介なので断りにくい。
といった理由があるみたいです。
でも学生なら数万円くらいしか投資ができないと思うけど。
中学時代の友人に「いい話がある」と誘われた20代男性は、同席した別の勧誘者から「海外の不動産に投資すれば仮想通貨で配当がある。投資者を紹介すれば紹介料として投資額の10%を受け取れる」と言われ、消費者金融から計130万円を借りて友人に渡した。セミナーで投資ではなく勧誘の仕方ばかり説明されて不審に思い、友人に解約の連絡をしたが、半額しか返金できないと言われた。
【実際の体験談】新しい仮想通貨に投資をさせる詐欺
私も今日熊本のカフェで仕事してたら、隣でブランドを持ったチャラそうな2人が、20代前半の若い子に、何かのICOを勧めてた。福岡から来たらしい
若い子が騙しやすいからだろうか。
「ビットコイン買って持ってたほうがいいと思うよ」と言いたかった…そんなことしてお金稼ぐなんて恥ずかしくないのか https://t.co/FecE90iTs0
— オオヒラ (@pannajf) June 16, 2019
実施に私が聞いた20歳の女性の体験談についてこれからご紹介していきます。
そこで働いている子に仮想通貨に投資すれば儲かるって言われたんだ。詳しい人を紹介してくれることになって後日カフェで会うことになった。
カフェではどうだったの?
なんか日本でも有名な大学の教授がプロジェクトに関わっているらしい。
値上がりは必ずするって言われた。本当にすごいプロジェクトみたい。
その後のその仮想通貨について
一部で仮想通貨のICO、100倍確定銘柄とか宣伝してるコインもあるが気をつけろよ。
基本だが仮想通貨は誰かが得して必ず誰かが損して成り立つ
中身の無いコインは運営と初期に投資した一部が儲かるだけでほとんど狩られて終わりだ
最近では100倍とか言ってたMLMアイゼンコインも即価格割れしてたな
— 闇帝 (@sauzaa33) April 3, 2019
実際のその勧誘された仮想通貨について調べてみました。
その仮想通貨は調べてみると4回のプレセールが行われたみたいです。
時期 | 価格 |
---|---|
第1回プレセール | 0.1円 |
第2回プレセール | 0.2 |
第3回プレセール | 0.5 |
第4回プレセール | 1 |
一般販売 | 2円から5円 |
この価格を見ると第1回プレセールで購入した人の価格は「0.1円」この価格からその後の価格を比較すると
●第4回プレセールでの価格と比較すると第一回プレセールは10倍安く買える
●一般販売の価格と比較すると第一回プレセールは20から50倍安く買える。
ということが言えます。
プロジェクトの中身抜きにして、ただのギャンブルで儲けようと思っても、私からしたら第1回プレセールで購入する以外の選択肢はないわね。。。
その後その仮想通貨について実際に調べた情報(ツイッター)によると。
時期 | 価格 | 第1回プレセールと比較した時の価格率 |
---|---|---|
4月10日 | 1円 | +10倍 |
5月16日 | 1.6円 | +16倍 |
6月7日 | 0.01円 | ー100倍 |
仮に第1回プレセールから通貨を買った場合、4月の時点では10倍の値上がり、5月ではさらに上昇し16倍。
そして6月7日ではー100倍と信じられない暴落となっています。
というか最終的にー100倍になるコインなんて中身があるプロジェクトに思えないわ。だって本当にちゃんとしたプロジェクトだとみんな将来的にコインを保有するもの。
この仮想通貨のICOの事例でいうと最初に投資をした人が大きく儲ける仕組みになっている。 最終的に価格が第一プレセールの100分の1になっことを考えると仮想通貨のプロジェクトではなくただのギャンブルとしかみられて無かったと言える。
勧誘業者は新しい仮想通貨に投資させるという手口について
これまで説明してきたように勧誘業者は、新しい通貨に通貨を投資させようとする場合が多いです。なぜなら
「新しい通貨に投資させて、上場直後の通貨の値上がり益で利益をネコババするため」
だからです。
例えばビットコインなどの通貨を買わせる場合でも最終的にはビットコインを使った新しい通貨に投資をさせようとします。
なぜなら
「ビットコインを買わせても運営者側は儲からないから」
ということになります。
詐欺の仮想通貨で被害が出ると「ビットコインが悪い、危ない」なんて思う人が出てくるけど、「別にビットコインは何も悪くない」のよ。
ただ詐欺集団がビットコインを使った新しい詐欺の通貨に投資させただけ
【意味不明】ビットコインが値上がり→新しい仮想通貨を買うともっと値上がりする。
上の図は2019年のビットコインの価格チャートになります。
2月に37万円だったビットコイン6月末にはなんと150万円を記録します。
ビットコインが上がった→仮想通貨は値上がりする!*なんてことはない
しかしながら投資のチャンスはある→ビットコインがなぜ上がっているかを考える
ビットコインが上がると他の通貨に投資させようとう手口についてご紹介してきました。
しかしながら、仮想通貨には収益を出せるチャンスが2019年にはありました。
▽以下2019年6月末までの通貨の価格上昇
最安値 | 最高価格 | 上昇率 | |
---|---|---|---|
ビットコイン | 40万円 | 135万円 | 237% |
イーサリアム | 11000円 | 37000円 | 236% |
リップル | 31円 | 50円 | 61% |
これらの通貨の特徴としては
●時価評価額が高く世界中で取引されている。
●仮想通貨のニュースでも頻繁に取り上げられる通貨
●国内の仮想通貨取引所で取り扱いがある通貨
という特徴があります。
別によく知らない新しい通貨を買うのではなく、普通にビットコインを買ってもっていただけで儲けることができたのよ。
その場合は、特に詐欺業者は儲からないけどね。
普通に考えてこのような日本を代表する大企業が詐欺の仮想通貨を取り扱うとは考えにくいですよね。
仮想通貨の取引を考えている人もコインチェックなどの仮想通貨取引所で運用が始められる準備をしておいた方がいいのかも知れません。