仮想通貨サービス「Compound (コンパウンド) 」は、イーサリアム、またはERC20トークンなどをcompound(コンパウンド)に預けることで金利が受け取れるサービスになっています。
compound(コンパウンド)などのサービスを一般的に分散型金融(DeFi)といっており、スマートコントラクトというプログラムで構成されているので、仮想通貨の貸し借りにおいて自動でかつ安い手数料でやりとりができるものです。
特にcompoundは、2020年になって大きな注目を集めており、独自通貨のCOMPは仮想通貨の貸し借りによって得られる通貨となっており、需要が次第に伸びてきています。
この記事ではcompoundの特徴と、貸し借りでの金利収入、セキュリティ、評判や口コミなどについて解説してきます。
この記事の目次
DeFiサービスのコンパウンドとは?
分散型金融(DeFi)のコンパウンドは、イーサリアムとイーサリアムベースで作られた通貨ERC20トークンの資金の貸し借りで金利収入を得ることができるしシステムとなっています。
あらかじめ金利報酬は決まっており、預けた仮想通貨はロックされますが、いつでも引き出すことができる仕組みとなっています。
イーサリアム系の仮想通貨に特化したサービスというのがシンプルでわかりやすいと思います。
ERC20トークンとはイーサリアムから作られた仮想通貨を言います。イーサリアムから作られたこれらの通貨はイーサリアムのウォレット「マイイーサウォレット」で保管ができるという特徴になっています。
コンパウンドの金利について
コンパウンドの金利は常に変動します。
金利についてはコンパウンドの公式サイトから確認ができます。
公式サイトの「market」をクリック。
その次に金利を確認したい通貨を選びます。
通貨の詳細にSuppy APYというのがあり、それが貸し出し金利となっています。*APYは年利という意味です。
グラフを見ればわかるように金利は常に変動しているので、預ける通貨がどれくらい金利がもらえるかを確認しておきましょう。
2020年6月時点でのコンパウンドの金利
通貨 | 金利(年利) |
---|---|
イーサリアム | 0% |
テザー | 5.93% |
ベーシックアテンショントークン | 20% |
0x | 15.63% |
*金利は一部の通貨をご紹介しています。
この表をみるとイーサリアムのようなメジャーで取引高が多い通貨は金利がつきにくくなっています。
ですが、ベーシックアテンショントークンなどは金利が20%を超えており、非常に高い金利となっています。*6月22日時点。金利は変動します。
投資する場合には金利をしっかりと確認する。
上のツイートのBATはベーシックアテンショントークンになります。
既にご紹介したように2020年6月時点ではBATの金利は20%を超えており、非常に高い数値となっています。
通貨を貸し出す時にはマーケットの状況をみて金利を確認しておく必要があります。
またベーシックアテンショントークンは大手取引所のコインベースにも上場している有名な通貨なので、その通貨でこれだけの金利がつくのは非常に魅力的と言えます。
独自の仮想通貨COMPの需要が高くなっている。
分散型金融プラットフォームCompound上でのテザー(USDT)供給量が急増していることがわかった。
CompoundのガバナンストークンCOMPはICO系トークンではなく、プラットフォーム利用者の貸し・借りに応じて配布されていくもの。この仕組みが利用者や供給量の急増をもたらしているとみられる。
同サービス上でのUSDTの総供給量(貸しサプライ)は記事執筆時点で2億3400万ドルとなっており、16日のCOMPトークンの配布前は供給量が100万ドル前後を推移していたことを考えると、いかに急増しているかが見てとれる。また、USDTの提供者(貸出者)は2800人におよぶが、借入人は680人に留まる。ーコインポスト
以上のようにコンパウンドの通貨COMPの需要は非常に伸びている状況です。
Compund上でなぜUSDTやUSDCといったステーブルコインが人気になっているかについては、ステーブルコインの安定性という点。Compoundでは仮想通貨を担保として他の仮想通貨を借りることができるサービスだ。よってUSDTでUSDCを借り、借りたUSDCでまたUSDTを借りることを複数回行うことにより、原資以上の資金を得て、それに比例したCOMPトークンを受け取ることができる。
実際に上の画像ではCOMPの時価総額が2020年6月末時点で14位と非常に高いことがわかります。
また価格についてはも80ドルという価格が320ドルまで高騰しているのがわかります。
DeFiのプロジェクトでは、現在第2位に位置
DeFi分析サイトのDeFi PulseにおけるDeFiランキングでは、代表格であるMakerDAOが1位を維持しているが、Compoundは既に2位にまで浮上、その差はMakerDAOがサービスに預けられた総額を示すTVL(Total Value Locked)で5億200万ドル、Compoundが4億3300万ドルと7000万ドル以下になっており、首位が逆転する可能性も指摘される。
また、Compoundの急成長を受け、DeFi全体のTVLも急伸、記事時点で13億6000万ドルと過去最高を更新している。ーコインポスト
以上のように2020年6月時点では
MakerDAO | 5億200万ドル(約510億円) |
---|---|
コンパウンド | 4億3300万ドル |
と実際にサービスに預けられた金額は第一位に近づきつつあります。
コンパウンドのセキュリティーについて
気になるのがコンパウンドのセキュリティ。実際にプログラムを組んで資金の貸し借りをしているのですが、セキュリティーはどうなのでしょうか。
分散システムのセキュリティ監査を行う米OpenZeppelin(以下、ツェッペリン)は8月28日、分散型金融(DeFi)の一種としてレンディングプラットフォームを提供するCompound(コンパウンド)の監査結果を公表した。ツェッペリンの監査チームはCompoundのセキュリティと実装に関して、高い水準にあると評価。システムと金銭の動きについて検証し、公平な仕組みだと述べている。ー仮想通貨Watch
このようにコンパウンドのセキュリティーについては第3者機関での検証では、高い水準になると高評価をもらっています。
Ethereumネットワーク上でERC20トークンを用いるスマートコントラクトにより、レンディングの仕組みを自動化。プラットフォームとして提供している。貸付金は資金プールとして運用され、貸付額に比例した利子の分配が行われる。一般的なレンディングと異なり貸付期間の制約はない。流動性の保証がなく、代わりに変動金利で貸し手と借り手のバランスが保たれるという。
コンパウンドの評判と口コミについて
コンパウンドで仮想通貨を預けて金利を得る方法
コンパウンドでは、自分が持つウォレットに直接アクセスをしてそこから直接仮想通貨を預けることができます。
自分のウォレットから直接使うことで安全に資金のやり取りを行うことができます。
まとめ〜コンパウンドから考えること
DeFiは、お金の貸し借りおいて自動化した画期的なシステムと言えます。
この流れは今後もさらに続くと考えられ、将来的に大手金融機関のサービスとして取り入れられる可能性もあります。
実際にコンパウンドについては金利がつくことことから魅力的ですが、海外サイトといういこともあり、躊躇しているひともいるかと思います。
実際にDeFiの仕組みを大まかに知っておく程度でいいと思います。
このようなイーサリアムのプロジェクトが実用化されるということは、イーサリアムを含め今後将来的に需要が上がっていくので、イーサリアムを買って保有する。こういった見方をするのも重要と言えます。