2019年7月時点で仮想通貨リップル(ripple 通貨単位XPR)は、時価評価額が高いビットコインやイーサリアム と比べても年内の価格の上昇率が低い傾向となっています。
なぜリップルの価格がほかの通貨と比較して上昇しないのか?
上がらない理由は?
実際にリップルは銀行間と送金システムで提携をしてどんどん実用化に向けてプロジェクトを進めているためファンダメンタルズ的に価格を上げてもおかしくない状況と言えます。
リップルの価格が上がらないことで、リップルの保有者は不安になったりしていますが、リップルはこれまで大きな上昇を繰り返しており、そのポテンシャルは他の通貨に負けず強いと感じています。
逆にいうと下がりにくいという利点があるの。リップルが依然としてイーサリアムの次に時価評価額が高い(3位)通貨であるのはやはり保有者が多いことを示しているわ。
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この記事の目次
リップルの2019年の価格の上昇率〜他のアルトコインに出遅れている。
ここから仮想通貨の時価評価額が高い、ビットコイン、イーサリアム、リップルについて2019年の価格を比較していきます。
ビットコイン2019年の値上がり
ビットコインは2019年2月に37万円の年内最安値を記録しました。その後4月に大きな価格上昇があり、その後米中貿易摩擦などの影響からビットコインが買われることになりました。
100万円という価格を超えたのは2017年末のバブルの時以来ですが、現在のところ底堅い展開が続いています。
イーサリアム2019年の値上がり
イーサリアムの年内の最安値は2月につけた11000円となっています。実際にイーサリアムを始め、アルトコインの価格が上がり始めたのは、ビットコインの上昇に次いで5月中旬からでした。
その根拠としては海外取引所のビットメックスCEOがイーサリアムが1万円を切る可能性があると発言していたのに注目をしていたからです。
リップルの2019年の価格上昇
リップルの年内安値の水準は2月から5月まで度々32円近くまで下がっています。
そして上昇のタイミングとしてはイーサリアムと同じ5月中旬、一度は50円を記録しましたが、その後は40円代で落ち着いている状況です。
各通貨の上昇率を比較
2019年最安値 | 2019年高値 | 上昇率 | |
---|---|---|---|
ビットコイン | 37万円 | 140万円 | 270% |
イーサリアム | 11000円 | 33000円 | 200% |
リップル | 32円 | 46円 | 43% |
*2019年7月10日現在
各通貨の上昇率を上の表でまとめました。
一番の上昇率はビットコインで270%でイーサリアム を200%と高い水準で上昇しています。
しかしながらリップルは年内で上昇はしているものの、43%の上昇でとどまっています。
リップルのこれまでの価格上昇率。ポテンシャルの高さ
これまでリップルが大きく高騰する通貨であることは有名でした。
以下短期間での値動きで大きいものを2017年以降の相場からまとめています。
時期 | 安値 | 高値 | 上昇率 | |
---|---|---|---|---|
① | 2017年4月 | 4円 | 40円 | 1000% |
② | 2017年12月 | 35円 | 400円 | 1040% |
③ | 2018年4月 | 50円 | 100円 | 200% |
④ | 2018年9月 | 30円 | 64円 | 113% |
これらを見るとリップルは2017年から非常に大きな高騰を繰り返しているのがわかります。
リップルの大部分はリップル社が保有し、少しづつ市場に放出しているため大暴落は生じにくい
リップルの最高値がどこまで伸びるかは知らないけど、少なくとも3桁円には戻すと思ってる。
1,000億XRPの2/3以上は、実質的にはエスクロー。創業者の保有分も、実態はロックアップに近い。
XRP平均取引量の約0.1%/日しか売れない。だから、そこに機関・個人の買いが入ると、価格が飛ぶ。
— こぺる@仮想通貨 (@coperu100) 2019年7月8日
リップルがどのように流通されているかは上の表の通りです。
実は大部分がロックアップと言われ、預けられている状況にあります。
実際に大部分をロックアップしているからリップルの価格が上がらないなんていう分析もあるけど、現に2018年1月にはロックアップしていても400円まで上がっているわよ。
○リップルの大部分55%はロックアップされていて、リップル社を加えると63%が固定。
○ロックアップされているから大量に売られて価格が暴落する可能性が他の通貨に比べて低い。
○これまでの上昇を見ると資金が入った時の高騰のポテンシャルが高い
リップルの送金システムは着実に実用化されている。
元ゴールドマンサックス幹部のブレアナ・マディガン氏がリップル社に入社したことが分かりました。「私は、グローバルな機関投資家チームを率いるためにリップル社に加われたことを嬉しく思います。デジタル・アセットの大量採用を促進し、国際決済システムの変革に努めていきます。ーみんなの仮想通貨
仮想通貨XRPベースの『xRapid』、利用企業は20社を突破 リップル社の銀行責任者が明かすhttps://t.co/Q1qNJ2gZsX
リップル社のグローバル銀行部門責任者が、『xRapid』を利用する企業・金融機関が20社を超えていると明かした。
また、SWIFTの競争相手でないなどの見解も語っている。— CoinPost -仮想通貨情報サイト- (@coin_post) 2019年7月3日
リップルを使ったxRapid(エックスラピッド)はリップルの流通を促す
xRapidとはリップルを使った送金システムになります。
通貨の受け渡しの際に、リップルを
ドル(送金したい通貨)→リップル(送金に使用)→ドル(リップルからドルへ変換)
という風にリップルを送金の目的で使用することになります。
xRapidがリップルを使ったものとしてリップル社は現在そのシステムの普及を行なっています。
リップルを送金に使っても一時的な交換でしかないという意見もある。
しかしリップルを使った送金が増える(xRapidを採用する銀行が増える)と、それに使われるリップルの流通量が増し、価格に影響を与える
リップルの価格は上がらないという理由について
以下リップルが上がらない理由について私なりの考えを整理したいと思います。
*私個人の見解も含みます。
xRapidではXRPの変動幅のリスクから採用していない。
xRapid対応する銀行は増えてきている。そしてxRapidは送金に使われ、即時に法定通貨に変換されるため価格変動の影響は少ない
リップルを使った送金が増えるということは、リップルの流通量が増し価格に影響を与えるとリップル社も見解を出しています。
リップルは既存の国際送金であるSWIFに取って代わることができないのではないか?
送金スピード、手数料等、実用性においてはリップルが高いのは明白。今後普及がどの程度進むかが鍵となる。サービスを選ぶのは銀行ではなく、最終的には利用者ではないか。
今後リップルがSWIFTと置き換わることができるかはリップル社がどのようにプロジェクトを進めていくかが鍵となります。 もしリップルが国際送金に採用されると現在の国際送金を扱っている銀行は収益がおそらく落ちることになると思います。
それでも送金を利用するユーザーが、より早く、手数料が安いサービスを求めるのであれば、それが主流になってくるのは時間の問題ではないでしょうか。
リップルは中集権的で分散化されていない。
たとえ中央集権的であったも銀行での国際送金が必要になる限り需要は生まれる。現にリップルの送金システムを採用する銀行は年々増えてきている。
ですが、国際送金で送金スピード、手数料を改善するためのシステムとして需要があるため、銀行が存在する限りリップルが中央集権的であっても使われる可能性は高くなります。
リップルは有価証券の可能性がある
リップルが有価証券であるかどうかの見解は出てない。
だがすでにイーサリアムを次ぐ仮想通貨の時価評価額第3位となっていて、多くの人間がリップルを保有している。投資家保護の観点から有価証券という可能性は困難ではないか。
これについては世界最大の取引所であるバイナンスのCEOがリップルは有価証券に当たらないという見解を見せています。
— Binance (@binance) March 5, 2019
現代社会では非常に典型的なことですが、もしあなたが告発された場合には、あなたは多くの関係者から”有罪”とみなされます。「XRPが証券であるかどうか」についてのXRPに対する訴訟が行われていることは皆さんご存知だと思いますが、私たちは「XRPは証券ではない」と考えています。
当社は「XRPは証券ではない」と証明される前にXRPの取り扱いを開始しました。そして幸運にも私たちがXRPを取り扱ったことによって、他の取引所を巻き込むことができました。これは良いことです。私たちの判断が単独のものではないということは社会にとって非常に前向きなステップだと思います。
訴訟があったからといって「それらの人々が罪を犯している」とは限らないため、私たちは私たち自身の判断を適用し、常にXRPを強く支持しています。
「XRPは過度に集中している」などと文句を言う人がたくさんいますが、市場を見てみるとXRPは実際に多くの票を得ており、時価総額最大のコインの1つとなっています。
そしてリップル社は「リップルはリップル社がなくなっても機能するため有価証券には当たらない」と発言をしています。
仮想通貨はビットコインで十分ではないのか?
送金についてはビットコインよりもリップルの方が実用性があり、実際に送金システムでリップルはシェアを伸ばしている。そしてリップルは通貨としても機能し、資産としても保有が可能。
安全資産としてビットコインが大きな影響力を持っていますが、送金の実用性や資産としてもリップルは価値を持っています。なので、日本ではビットコイン以上にリップルの保有者が多いのです。
資産というのは様々な価値を変えていっています。昔はお金が貝殻であったように、現在は金、銀、プラチナなど様々な資産があります。 その資産は需要であり信頼でもあるのです。
リップルの価格は将来的にあがっていくの?
今後はリップルの流通がますます増えてくると思われます。またSBIの北尾会長をはじめリップルの価格予想では1000円を発言するなど将来的を有望視する声もあります。
【翻訳】
《XRP年末10ドルの理由》
SBI北尾氏がこの予想を何度かツイート。背景には、国際送金に加え、CodiusスマコンなどRippleFamilyと言うべき広がりが。SBIVCはXRPに注力。リップルCEOが2019年にかけて多数銀行xRapid採用発言。故に10ドル予想なのだ。#XRP #リップル https://t.co/VtdQyoQISY
— カピさん (@lovexrp) August 6, 2018
*10ドル→約1100円
●リップルの送金システムの利用からの流通量の増加
●リップルを基軸通貨として取引所の採用が増えており、取引が増加をする。
という可能性を考えています。
だった日銀は発行する日本円だからこそみんな持っているのはそれが国の信用で成り立っているからよね。今後日本円が信用できなくなるから、リップルを一部保有したいという考えは特におかしくないわ。というかたくさんの人が現状としてガチホしているし。
まとめ〜リップルは多くの取引所で取引が可能
以上リップルの価格の今後の展望についてまとめてきました。
リップルは現在、既存の銀行間送金でより実用性を目指して事業を進めており、毎年秋頃に開催しているリップルの国際会議「SWELL(スウェル)」では元FRBのバーナンキ議長や、クリントン元大統領が基調講演を行うなど影響力を高めている通貨です。
現在リップルでは仮想通貨取引所コインチェックを始め、国内では多くの取引所が採用をしています。