暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(通貨単位ETH)が2021年4月28日に最高価格29万円を記録し、30万円目前の価格となりました。
先週大きく暴落した仮想通貨市場でしたが、その直前にイーサリアムは最高価格の27万円を記録しており、他の通貨に比べて下落が限定的となっていました。
イーサリアムを主軸にもつ投資家は他の通貨に比べて資産の減少も限定的であったと思われます。(私も同様)
直近のニュースとしては、日本の東証一部上場企業のネクソンがビットコイン110億円分の購入、そして欧州投資銀行がイーサリアム上でデジタル債権を発行などが入っています。
またビットコインについては700万円が最高価格ですが、直近は600万円の価格と、最高価格を更新しているイーサリアムに比べてパフォーマンスは低下している状況です。
この記事の目次
イーサリアム最高価格更新〜30万円目前
イーサリアムは4月28日に29万円の最高価格を記録しました。
これまでの価格を見てみると4月15日に27万円の最高価格(当時)を記録し、その後18日から仮想通貨市場の大きな下落に伴い23万円まで下落しました。
しかしながらその際も依然として20万円以上の高値を保持しており、25日にから連続で価格上昇を記録し、28日に29万円の最高価格となりました。
イーサリアムに関してのこの非常に強い価格上昇は他の通貨をまさに圧倒する価格高騰と言えます。
イーサリアムメインの投資家は、先日の下落は限定的
18日から大きな下落調整となった仮想通貨市場ですが、直近で最高価格の27万円を記録したイーサリアムやイーサリアムベースの通貨であるUNIなどの価格下落は限定的となっていました。
イーサリアムを主軸として保有している投資家の資産の減少は他の通貨を保有している投資家に比べて低いと言えます。
イーサリアムのアップデートが16日に実施済み
イーサリアムについては4月16日に「ベルリン」というアップデートを行い、それがある程度のGAS代(手数料)低下の要因となっているようです。
確かに仮想通貨市場が下落した際には通常5,6000円かかる手数料は1000から2000円まで低下していました。
これは下落の要因だけでなく、16日のアップデートも要因の一つ言われています。
7月にはイーサリアムの手数料を削減するアップデートも控えており、その場合についてはマイナーの報酬が減りイーサリアムの売り圧力の低減から価格が上がりやすくなるという分析も出ています。
欧州投資銀行〜イーサリアム上で130億円の債権が発行
最大手国際融資機関の欧州投資銀行(EIB)がイーサリアムのブロックチェーンを活用して発行するデジタル債権の総額が、合計1億ユーロ相当(約130億円)であることが分かった。ーコインポスト
このようにイーサリアムのブロックチェーンを使った実用的な資産発行のニュースが上がりました。
ブロックチェーンはイーサリアムだけではなく、ソラナ(solana)やバイナンスチェーンなど他にもあり、手数料も現状ではイーサリアムより安いです。
しかしながらイーサリアムの現状のエコシステムを勘案して、欧州の投資銀行はイーサリアムのブロックチェーンを選んだのではないでしょうか。
ユニスワップV3がいよいよ5月にリリース
分散型取引所DEXで最大手のユニスワップがついにV3を5月をリリースします。
・L2による大幅な手数料削減
・poolでの価格変動リスクを限定的に抑える仕組み
となっており、DEXの最大手であるユニスワップが他のDEXより革新的な仕組みを取り入れているため注目を集めています。
ユニスワップはイーサリアムの ブロックチェーンを使っているため、その期待感がイーサリアムの買い圧力にもなっていると思われます。
イーサリアムのコミュニティの強さ
イーサリアムの投資家の多くは、価格以上にイーサリアムのエコシステムを見ていると言われています。
それはイーサリアムに感じており、イーサリアムの価格が下がりにくい大きな要因ではないでしょうか。
イーサリアムは完璧なシステムではありません。
イーサリアムが何よりも人々に提供しているのは、お金以上のためにこのスペースにいる人々のコミュニティです
イーサリアムの大型アップグレード、イーサリアム2.0ではビーコンチェーン時に多くのイーサリアムがステーキングされました。
これは2年位は引き出すことができないものとなっており、それがイーサリアムが売られにくい要因になっているとも言われています。
イーサリアム投資家は理想家の傾向がある、価格だけでなくイーサリアムの将来性を見ているそんなところがイーサリアムの信頼性を増しているのではないでしょうか。