仮想通貨はビットコイン(Bitcoin)だけでなく、アルトコイン(オルトコイン・Altcoin)と呼ばれる通貨が存在します。
仮想通貨初心者の方から「アルトコインとは?」という質問をよく受けますが、基本的にアルトコインはビットコイン以外のビットコインキャッシュ、イーサリアムやリップル、ネムなどの通貨のことを言います。
仮想通貨の種類だけでも現在ゆうに1000種類以上は超えています。
この中で言った「どういった通貨を選べば良いのか」
「ビットコイン以外のアルトコインと呼ばれる通貨がどのような特徴を持つのか」
を区別することができれば、少しづつわかるようになってきます。
この記事の目次
ビットコインとアルトコインについて
仮想通貨投資をする際にまずは「ビットコイン」に投資をする人多いのではないでしょうか。
しかしながら人によってはビットコイン以上にイーサリアムやリップル、ネムなどが最近大きく値上がりしているので、それを聞いてビットコイン以外にも投資をしたいという人も合わせて多い印象を受けます。
すでに説明しましたが、ビットコインとアルトコインがどういったものかを理解することによって自分なりにどういった通貨にどのくらい資産を振り分ければいいのかがわかってきます。
仮想通貨の種類
①ビットコイン
②アルトコイン(ビットコイン以外の通貨)
仮想通貨の時価評価額
上の画像は仮想通貨の時価評価額をランキング順に示したものです。
「コインマーケットキャップ」というサイトで見ることができます。
時価評価額とは「世界中で取引されている金額」を示しています。
時価評価額は仮想通貨の投資のおける重要な指標です。仮想通貨で運用を行うヘッジファンドなどは、時価評価額の高い通貨を主に取引しています。
「ビットコイン」「イーサリアム」「リップル」「ビットコインキャッシュ 」「ライトコイン」などは投資されている有名な通貨です。
ビットコインについて
ビットコインは基本的に通貨としての機能があります。
- 支払い機能
- 通貨の送金・受信機能
以上が主な機能です。
ビットコインは電子マネーと同じデジタル通貨ですが、世界中どこであろうと送金手数料は同じで、素早く送金することができます。
通常は銀行を通じて行いますが、ブロックチェーン技術は管理者がいないため、なんとダイレクト(直接)個人間で取引ができるのが最大の特徴です。
なので格安の手数料と送金スピードが早く「次世代の通貨」と言われています。
でも仮想通貨は管理者がいないブロックチェーンという仕組みで成り立っているので、経済危機の国の国民がビットコインを買って自分で保有したりと言った「安全資産」としての味方が注目されているわ。
アルトコインについて(イーサリアムやリップル等)
アルトコインはビットコイン以外の通貨だと説明しましたが、ビットコインのように通貨としての機能も有しています。それにプラスしてプラットフォームと言われる機能が付いているのです。
アルトコインはブロックチェーンの技術を使った様々な仕組みを作って実用化に向けて進められています。
イーサリアムのスマートコントラクト
イーサリアムの機能にスマートコントラクトという機能があります。 コントラクトという意味は「契約」という意味です。
スマートコントラクトとは、「契約の自動化」です。直訳では、賢い契約となりますが、ビジネスロジックやあらゆる契約をコストが掛からず、また契約内容を実行させる点において、自動的に行えるため、「契約の自動化」と訳されています。
「契約の自動化」と言われて、想像がつかない方もいらっしゃると思います。
例えば、家を借りる時、賃貸契約を結ぶために不動産に行き、あらゆる契約を交わしてからやっと賃借権が得られます。その賃借権の契約がスマートコントラクトで行われたら一体どうなるでしょう。
Aさんは、マンションの一室を2年間の契約で借りたいと思っています。通常では、そのマンションの部屋の所有者あるいは管理者、不動産との間で契約が交わされます。
契約には敷金や仲介手数料など初期費用を支払ったり、住民票など書類、印鑑が必要になります。
スマートコントラクトで、契約を交わす場合は、このようになります。
まずAさんは、そのマンションの一室を2年間借りるという契約を、電子署名し、偽造できないかたちで、ブロックチェーンに書き込むことができます。その契約は、特別な認証機関なしに、ネットワーク参加者の全員がで管理することができるので、不動産との契約が必要なくなります。そして、その契約が正しいか、正しくないかは、ネットワーク参加者で明らかにできます。
そして、すべての契約はスクリプト化されているので、期日がきたらコンピュータが自動的に契約を執行するようにできます。契約期間が満期を迎えたら、自動的にAさんの賃借権はなくなります。ーコインチェックより
以上がスマートコントラクトの説明です。
つまりブロックチェーンの機能を使ってより、個人間で自動化できるような仕組みなのです。こういったものはビットコインの通貨のやり取りも含めて次世代の機能と言われています。
なのでブロックチェーンが世界中で注目され、政府や大手の企業で取り入れられ始められているのです。
アルトコインの種類について
ここでは、概略ですが世界的に有名なアルトコインについてご紹介していきます。
世界的に有名とは世界中で取引をされているということです。つまりそう言った通貨は「時価評価額(取引額)が高い」ということになります。
ビットコインキャッシュ(Bitcoincash)について
(通貨名:BCH) 8月1日のビットコイン分裂から新しく誕生した通貨です。
すでに時価評価額3位となっており今後の将来性に注目されています。
従来の1MBの取引量が8MBに改善され、もし今後通貨取引に使われるなら価格の上昇は見込めると感じています。
ビットコインキャッシュはこちら▼▼▼
イーサリアム(Ethereum)
すでに上でご紹介してますが、時価評価額2位でビットコインの次に世界中で取引されている通貨です。
スマートコントラクトは企業で採用され始めており、実用性、将来性を兼ね備えた通貨といえます。
リップル(Ripple)について
(通貨名:XRP)リップルは日本でも有名なSBIが積極的に採用している仮想通貨になります。
また日本最大手の銀行の東京三菱UFJ銀行がリップルを使った送金を表明しており、それが価格の高騰の要因となっています。
世界的な銀行と取引の実現が高く非常に期待されている通貨の一つです。
ライトコイン(Litecoin)について
(通貨名:LTC)ライトコインはビットコインの送金速度を改善した通貨になります。
ライトコインについては6月に仮想通貨市場全体が大きく価格を下げた時に、価格が上昇しており、将来の支払い通貨として期待をされています。
取引速度をより早く、ビットコインの改良版として開発したライトコイン。実際にセグウィットが取り入れられるとさらに価格が上がるかも知れません。基本的な仕組みはビットコインと同様ですが、ビットコインに比べ、より高速な取引が可能です。また発行枚数の上限が8,400万枚とビットコインのおよそ4倍に設定されています。一般的なスペックのコンピューターでも採掘が可能なため、採掘対象のコインとしても注目されています。
▶️ライトコインの購入方法を解説
ネム(NEM)について
(通貨名:XEM)ネムは少しどういった実用性があるのか少し難しいところがあります。しかしながらリップルとともに2017年3月末に大きく価格上昇したことは話題となりました。
NEMは多くの資金を保有する一部の採掘者に報酬が偏らないよう設計された初の暗号通貨です。ビットコインでは採掘を「マイニング」と表現しますが、NEMでは「ハーベスティング」と表現します。
仕組みとして採用されているPOI(Proof-of-importance)は、NEMのネットワークに貢献した人が利益を得られるというものです。保有している資産額に限らず、取引額、また取引を行なった相手にも依存し、NEMネットワークに積極的に参加する人間に報酬を与えています。全ての人に平等に利益を得る機会を与えていることから、「富の再分配」と表現されています。
カルダノ(ADA)について(海外)
カルダノは2017年リリース時から、100倍を超える上昇を見せ、仮想通貨界を驚かせた仮想通貨の一つです。
カルダノは「イーサリアムを越える仮想通貨」という目標を掲げており、開発者のチャールズホスキンソンは仮想通貨の人物の中で有名な人になります。
2018年に韓国のモバイル決済会社の「メタップスプラスとカルダノが仮想通貨支払いで提携」したことでカルダノはより注目を集めています。
イーサリアムクラシック(Ethereum classic)について
イーサリアムクラシックはもともとイーサリアムの一部でした。
イーサリアムが2016年にハッキングを受けた時にハードフォークをして切り離したものが「イーサリアムクラシック」です。
もともとオリジナルではなかったため価値がなくなるのではないかと言われていましたが、依然として時価評価額でトップ10にランクインしています。
ジーキャッシュ(Zcash)について(海外)
(通貨名:ZEC)ジーキャッシュは送金履歴に秘匿性の通貨ですが、他の秘匿性のある通貨と違うのは、すべての情報を暗号化できることにあります。
また大手銀行JPモルガンと技術提携したことが話題となり大きく価格上昇しています。
ZCASHの特徴は、ゼロ知識証明を用いてブロックチェーン内の通貨の取引を暗号化する「高い匿名性」です。
匿名性のメリットは、資産のやり取りを第3者に明かすことなく行えること。ZCASHは、ゼロ知識証明を使った初めての本格的な仮想通貨として期待されています。
誰が誰にいくら送ったかを第三者に明かさなくても、送金トランザクションの正当性が証明できることがZCASHとビットコインとの大きな違いです。正当性を証明するために、ゼロ知識証明が採用されています。
ジーキャッシュについてはこちら▼▼
モネロ(Monero)について
仮想通貨モネロはジーキャッシュ と同じ匿名性の仮想通貨に分類されます。
日本では以前コインチェックが取り扱いをしていましたが、現在は海外のみで取引が可能です。
モネロは「ステルス署名」「リング署名」という2段階のセキュリティを使うことで、取引がわからないようにすることができる仮想通貨です。
要するに今後需要があるということね。
Monero(モネロ)は、エスペラント語で、「コイン」「硬貨」という意味を持つ仮想通貨(アルトコイン)の一種です。
Bitcoinのソースコードを元にしておらず、CryptoNoteプロトコルに基づくオープンソースのProof of Work(送金の認証方法)を使用しています。
CryptoNightは匿名性に特化しており、Bitcoinよりも匿名性が強いことが特徴です。
Moneroは、CryptoNightを採用している「Bytecoin」というコインのソースコードを元にしています。Moneroのアドレスは「閲覧用」と「送金用」の二つの秘密鍵から生成されており、非常に長いという特徴があります。
アドレスはマスターキーのような役割を果たし、送金を行うたびにマスターキーがランダムなワンタイムアドレスを生成します。
送金の際はワンタイムアドレス宛にコインを送信するため、第三者がマスターキーとなるアドレスを見ても、取引履歴を確認することができません。「閲覧用」の秘密鍵を公開することで取引履歴のみを外部に公開することができます。-coincheck
初心者は通貨をどう選んでいけば良いか?
以上主に世界的に注目されている時価評価額が高い通貨をご紹介しました。
初心者の方はまずは時価評価額が高い通貨を基準に「分散投資」を行った方がいいでしょう。
たまに初心者の方で、大きく値上がりした通貨を投資したり、ICOを手当たり次第投資したりする人もいますが、やはり損をする方が多いという印象を受けます。
最初のうちはまだ仮想通貨の知識も少なく、そういった中で早く投資をして利益を上げていこうとするとどうしても時価評価額が高く「将来性」ある通貨に絞って投資をする方が効率的といえます。
確かに早く大きく儲けたいという気持ちはありますが、まだしっかりした判断ができないうちに焦ると失敗する可能性が高くなります。
自分の投資したい通貨がわかってくるとき
ある程度仮想通貨の知識が理解でき、幅広く仮想通貨のニュースを見れるようになったときにどんどん他の通貨についても興味が湧いてきます。なので最初から幅広く通貨を理解して投資するのは難しいと思います。
よって最初は時価評価額が高い通貨に絞り、徐々に仮想通貨の知識を増やし、そして幅広くアンテアを張っておくとどんどん投資したい通貨が自然に出てくると思います。
国内取引所で分散投資
国内取引では取引所によって対応通貨が違ってきますので、仮想通貨と取引所はリスクを考えて分散させ、大きな資産は取引所ではなく、個人のハードウェアウォレットに保管することをオススメします。
*取引所名をクリックすると、このサイトの取引所の説明ページに飛びます。
仮想通貨「ネム」については国内取引所「ザイフ」「コインチェック」のみでの取扱になります。
大手の取引所を使い人については、「ビットフライヤー」または「GMOコイン」が選択肢になります。
各取引所のリンクはこちらです↓
2018年の仮想通貨について
これまで仮想通貨はほとんどの銘柄で上場をしてきました。
しかしながらこれから仮想通貨は「より実用性のある通貨が買われる」時代に入ったと言われています。
本サイトでは「2018年の仮想通貨銘柄ランキング」をまとめていますので、参考にしてください。
仮想通貨の保管について
ハードウォレット「レジャーナノS」
仮想通貨の保管でまとまった仮想通貨を保管するものとして、「レジャーナノS 」が世界的に有名なウォレットとして知られています。
👉レジャーナノSではオフライン状況で保管できるため、ハッキングされる可能性が低い
👉日本では公式代理店があるため、公式代理店を通じて購入可能。
レジャーナノSの詳細については「公式レジャーナノSの購入方法と使い方について〜評判でおすすめのコールドウォレット」の記事を参考にしてください。